2017 ジュニアカート選手権 FP-Jr 西地域 第3戦 決勝
さあ、全日本選手権、決勝戦の様子をレポートしますね。
動画は全日本FP-jr部門決勝です。
レースの展開は文章より、動画で見れば一目瞭然。
決勝戦のハイライト
FS-125部門の動画はこちらから。
僕は、そのレースの舞台裏を取材してみました。
カートのレースはローリングスタートと言われるやり方。
ゆっくり走って隊列を整えます。
そして、シグナルがゴー!!
で、レース開始です。
なお、一つ下のクラス、カデットクラスでは、中村海斗くんが優勝しましたね。
僕はその表彰式を見ていました。
2位は カーナンバー17番、脇万葉くん、3位は27番、加藤大翔くん。
表彰式をみていると見慣れた姿が。
我が子を見守る「海斗くんママ」の後ろ姿を見つけました。
ちょっと、背中が震えているんです。
うれしさと、感激なんでしょうね。
海斗くんママ、おめでとうございま~す。
と声をかけると、この表情です。
もう、言葉にならない。
表彰台ではシャンパンファイトが始まりました。
とても、10歳ソコソコの、子供たちとは思えない、堂々としたシャンパンファイトでした。
表彰式を終えて、ピットに戻る途中、海斗くんには早速メディア取材。
もう、スター扱いですよね。
さて、それぞれのレースが終わると、必ず行われるのが
『車検』です。
ここで、車に何か、違反事項がないか、チェックされます。
程度により、決勝タイムに「**秒加算」などの厳しい措置がなされます。
最悪は
「失格」処分もあるのです。
***
車検場で見つけたもの
ハンドルにつけた、計測機器ラップタイマー
僕はこのタイプ、初めて見ました。新型かな?
また、車検場でこんな車も見つけました。
左リアタイヤに、タイヤカスが張り付いてますよね。
これを「ピックアップ」と呼ぶそうです。
これが起きると、本来のタイヤのグリップが期待できない。
当然、加速が鈍る。コーナーで踏ん張れない、タイムが伸びない。という悪循環になります。
きっと、この車のドライバー、レース中、苦労しただろうな、と思いました。
***
レースは、その華やかさと裏腹に、厳しい現実が突きつけられます。
全日本FP-Jrクラスのレースが終わり、表彰式。
レースクイーンのお姉さんたちが両脇で花を添えます。
その表彰式を見ていたのが……。
6位でレースを終えたカーナンバー11、坂上選手でした。
彼女は決勝グリッド、9番手からスタート。
決勝戦、出場台数15台全てのベストラップが45秒台でした。つまり。トップとビリの選手。その技量の差は、1秒の誤差の範囲ということ。
そんなデッドヒートの中、坂上選手の走りを、僕は観客席で見守っていました。
我慢、
ひたすら我慢。
レース中盤、前の選手との間隔が相当詰まりました。
「俺ならここで勝負だ!!」
とおもいましたが、坂上選手。
落ち着いていました。
もし、僕がしたような判断でコーナーに突っ込めば、おそらく接触、悪くすればスピン、コースアウトでしょう。
そのリスクを冒さず、自分のグリッドから、丁寧に丁寧に、順位を上げてゆく坂上選手。
その姿に僕は感動を覚えました。
彼女は、お父さんも言っているように
「超がつくほどの負けず嫌い」
その彼女が
「我慢のレース」をやっている。
いったい、レースの最中、どんな心境だったのでしょうか。
表彰式を見ていた坂上選手の後ろ姿を、僕はじっと見ていました。
やがて、坂上選手、その場から立ち去りました。
表彰式から立ち去った後、僕は彼女が泣き崩れているのを目撃しました。
ああ、これがレースなんだ、と思いました。
坂上選手のお父さんに声をかけました。
「本当に悔しい、我慢のレースでしたね」
お父さんも悔しそうです。
それはそうでしょう。
木曜日、学校にも了解を得て休みを取り
わざわざ福岡から深夜、車で出発。
7時間かけて、神戸に到着。
サーキットに到着すると、すぐにセッティング開始。
練習走行。セットアップ。
その姿を僕は、ずっと傍で見ていました。
その努力をもってしても、結果は結果。
これがレース。
これがモータースポーツ。
このくやしさを忘れない。
そして、次のレースで勝つ。
坂上選手のお父さんの言葉が印象的でした。
「こんな順位で終わる訳にはいかないですから……。」
モータースポーツって、やっぱりいいな、と思います。
本当に素晴らしいドラマを垣間見た、このレースウィークでした。
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さあ、全日本選手権、決勝戦の様子をレポートしますね。
動画は全日本FP-jr部門決勝です。
レースの展開は文章より、動画で見れば一目瞭然。
決勝戦のハイライト
FS-125部門の動画はこちらから。
僕は、そのレースの舞台裏を取材してみました。
カートのレースはローリングスタートと言われるやり方。
ゆっくり走って隊列を整えます。
そして、シグナルがゴー!!
で、レース開始です。
なお、一つ下のクラス、カデットクラスでは、中村海斗くんが優勝しましたね。
僕はその表彰式を見ていました。
2位は カーナンバー17番、脇万葉くん、3位は27番、加藤大翔くん。
表彰式をみていると見慣れた姿が。
我が子を見守る「海斗くんママ」の後ろ姿を見つけました。
ちょっと、背中が震えているんです。
うれしさと、感激なんでしょうね。
海斗くんママ、おめでとうございま~す。
と声をかけると、この表情です。
もう、言葉にならない。
表彰台ではシャンパンファイトが始まりました。
とても、10歳ソコソコの、子供たちとは思えない、堂々としたシャンパンファイトでした。
表彰式を終えて、ピットに戻る途中、海斗くんには早速メディア取材。
もう、スター扱いですよね。
さて、それぞれのレースが終わると、必ず行われるのが
『車検』です。
ここで、車に何か、違反事項がないか、チェックされます。
程度により、決勝タイムに「**秒加算」などの厳しい措置がなされます。
最悪は
「失格」処分もあるのです。
***
車検場で見つけたもの
ハンドルにつけた、計測機器ラップタイマー
僕はこのタイプ、初めて見ました。新型かな?
また、車検場でこんな車も見つけました。
左リアタイヤに、タイヤカスが張り付いてますよね。
これを「ピックアップ」と呼ぶそうです。
これが起きると、本来のタイヤのグリップが期待できない。
当然、加速が鈍る。コーナーで踏ん張れない、タイムが伸びない。という悪循環になります。
きっと、この車のドライバー、レース中、苦労しただろうな、と思いました。
***
レースは、その華やかさと裏腹に、厳しい現実が突きつけられます。
全日本FP-Jrクラスのレースが終わり、表彰式。
レースクイーンのお姉さんたちが両脇で花を添えます。
その表彰式を見ていたのが……。
6位でレースを終えたカーナンバー11、坂上選手でした。
彼女は決勝グリッド、9番手からスタート。
決勝戦、出場台数15台全てのベストラップが45秒台でした。つまり。トップとビリの選手。その技量の差は、1秒の誤差の範囲ということ。
そんなデッドヒートの中、坂上選手の走りを、僕は観客席で見守っていました。
我慢、
ひたすら我慢。
レース中盤、前の選手との間隔が相当詰まりました。
「俺ならここで勝負だ!!」
とおもいましたが、坂上選手。
落ち着いていました。
もし、僕がしたような判断でコーナーに突っ込めば、おそらく接触、悪くすればスピン、コースアウトでしょう。
そのリスクを冒さず、自分のグリッドから、丁寧に丁寧に、順位を上げてゆく坂上選手。
その姿に僕は感動を覚えました。
彼女は、お父さんも言っているように
「超がつくほどの負けず嫌い」
その彼女が
「我慢のレース」をやっている。
いったい、レースの最中、どんな心境だったのでしょうか。
表彰式を見ていた坂上選手の後ろ姿を、僕はじっと見ていました。
やがて、坂上選手、その場から立ち去りました。
表彰式から立ち去った後、僕は彼女が泣き崩れているのを目撃しました。
ああ、これがレースなんだ、と思いました。
坂上選手のお父さんに声をかけました。
「本当に悔しい、我慢のレースでしたね」
お父さんも悔しそうです。
それはそうでしょう。
木曜日、学校にも了解を得て休みを取り
わざわざ福岡から深夜、車で出発。
7時間かけて、神戸に到着。
サーキットに到着すると、すぐにセッティング開始。
練習走行。セットアップ。
その姿を僕は、ずっと傍で見ていました。
その努力をもってしても、結果は結果。
これがレース。
これがモータースポーツ。
このくやしさを忘れない。
そして、次のレースで勝つ。
坂上選手のお父さんの言葉が印象的でした。
「こんな順位で終わる訳にはいかないですから……。」
モータースポーツって、やっぱりいいな、と思います。
本当に素晴らしいドラマを垣間見た、このレースウィークでした。
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