ささやかな出来事

スーパーでレジに並んでいたら

どなたかがカートを列に置いたままにしてた

そのまま列が進みもうレジの目の前に来てもその方は戻らず

後ろの方々が次々にレジを済ましていると

ようやく戻ってきた

見ると

わたしよりは若い感じだけれど

ご病気なのか左手が動かないし

左足も少し不自由なようだ

「すみません」とレジの列に戻り

なんとか支払いを済ませて荷物を詰める台に移動

そのあと私もレジを済ませ

荷物をマイバッグに入れて帰ろうとすると

先ほどの方が

いくつかの商品をビニール袋に入れようと奮闘してた

口と右手を使って

あれこれ手こずりながらの作業に

つい「よかったらお手伝いしましょうか？」と声をかけると

「お願いします」と笑顔

私がビニールに物を入れ

ご本人がバッグに詰める流れ作業で

なんとか荷物が片付く

「時間かければできるんですけど・・・」とおっしゃるので

「私も手こずるんですよ、濡れてるものは入れにくいですからね」なんて話し

そこで失礼する

もしかしたらうれしくなかったかも・・・と一瞬思ったけど

障がいのある方はこういう場面だけじゃなく

歩くことも食べることも衣類の着脱も

もちろんそれ以外の生活全般で時間がかかるんだから

ちょっとでも時間短縮になったら

他のことするのに時間が使える、なんて

勝手にいいわけ考えて

それでよしとした

きっと助けてほしい場面はたくさんあるだろうけど

なかなか言い出せないのが実情

ほんとは社会の仕組みがうまくできていれば

障がいのある方々も相当助かるだろうと思うけど

その前に

私たち一人一人がちょっと手助けすれば

もっともっといろんなことがうまくいく気がする

本格的にボランティア団体に所属、なんてしなくても

目の前の困ってる方々に

ちょっと手を差し伸べてみる

最初はハードルが高くても

２度目からはずっとスムーズにできると思うし

まず一声かけて本当に助けを必要としてるか確認すれば

大きなお世話、なんてことにはならない

みんなが住みよい社会も

まずは小さな親切の積み重ねから

もちろん人に対してだけじゃなく

ゴミ拾いだってすごくいいこと

じぶんとみんなのために

できることから始めてみようと改めて思った

スーパーでの出来事でした

障がいのある方をお見掛けするごとに

その方の生活を思うと

いつもいっぱい勇気とパワーをもらえます

その一つ一つに

感謝

だって、寒いんです！

３月も半ばを超え

日中はかなりぽかぽかして

春の訪れを感じる今日この頃

街ゆく人々の服装も

薄くカラフルに季節の装い

が、しか～し

わんこのお散歩のときは

未だに羽毛のジャケットを着ている

わたし・・・

だってね

おふたりの歩みは

それはそれは遅い

おとうと犬は目が見えないから

基本ゆっくりだし

しかも場所確認などのために

こまめに止まってフンフン

おにいちゃん犬も

年々足取りがゆっくりになったのに加え

最近ではフンフンのほうが忙しく

半径２メートル以内からほとんど動かないってことも

すると

そこが仮に日向だったとしても

ほとんどじっと立ってるだけの私は

とっても寒い

しかも

わたし的には何の楽しみもない・・・

まあお散歩の主役はわんこたちだから仕方ないけどね

そんなわけで

若いわんこを連れて軽装で颯爽と歩く方々をしり目に

今日も朝晩

真冬用のコートを着て

わんこに連れられて

のろのろ歩いてる

わたしなのでした～

・・・また怪しいおばさん？っていわれちゃう

あ、わんこも冬用の服着てますよ

だって、おふたりも運動になるような歩きしてないから

軽装だとブルブルしちゃうもの・・・

だったらもっとちゃんと歩けば？！って

誰かおふたりに言って～

反省

先日わんこ関係のサイトを見てたら

犬がひとりでいられる時間は

５時間まで、と書いてあった

えっ、ちょっと待って、とびっくりのわたし

皆さん知ってました？

それが本当なら

私には犬を飼う資格がないってことになる

おにいちゃん犬が鬱になった時

私は仕事が忙しくて

普通でも１１～１２時間

長い時は１４～１５時間もお留守番させていた

だから

おにいちゃん犬は特別の寂しがり屋、ってわけじゃなく

普通のわんこだった、ってことになる

その後は実家でずっと過ごしたし

長いお留守番の時もおとうと犬がいたから

なんとかやってこれたのだろう

その時はもちろんそういうことは知らなかったし

おにいちゃん犬を救おうなんて

上から目線の出会いだったけど

おにいちゃん犬からすれば

迷惑千万の話だったかもしれない・・・

今更だけど

本当に申し訳ないことをしたと思う

ごめんね・・・

でもね

犬友達にちょっと聞いてみたら

みんな結構知らないし

以前の私と同じような感じで飼ってるひとも

相当いる気がする

要は周知不足なんだって思う

だって

ペットショップとかブリーダーさんのところで教えてもらえないと

そういうことはわからない

だから

これからはペットを飼う前に知っておくべきことを

勉強するチャンスが必要だって思う

そうすれば

うちみたいなことは減る気がする・・・


昔はともかく

今は人が飼うために生産されているペットたち

彼らは私たちの正しい手助けがなければ

生きていけないのだから

私たちも

ちゃんと知識を身につけたうえで

責任もって飼うことが大切なんだって

心から思った

命の重さは

ペットだって変わらないのだから

むしろ不安

わが家のおふたりは

そこそこ高齢なので

お散歩は

おとうと犬は目が見えないのでコースは決まってるけど

どれくらい歩くかは本人に任せるし

おにいちゃん犬に至っては

コースも歩く距離も

全くの本人（犬）任せ

なので

まだまだ寒いこの時期は

おにいちゃん犬は５０メートルくらいで終わっちゃうこともしばしば

まあ高齢だし心臓も悪いので

本人（犬）が自分で体調と相談して歩くのが一番いい、というのが

私の考え方

で

今日は朝は日が出て少し暖かく

気持ちがよかったせいか

珍しくおにいちゃん犬けっこう歩く

最近では長め、と思う神社への道を往復した後

家に戻ると思いきや

途中から道を逸れ

別の長めの道へ

そのままさんざんフンフンしながら

そのコースも完歩

・・・普段の２倍歩いちゃった

でも息も上がってないしつらそうな様子もないので

そのまま好きなように休ませる

そのあと土曜日はお風呂の日なので

楽しく気持ちよくお風呂に入り

夕方までお昼寝

して

夕食後のお散歩

今日は朝相当歩いたから

近くの公園をぶらぶら

そのまま家に戻る、かと思ったら

なんと道路を渡って向こうの道へ

トイレ（大）は朝たくさんあったのでもう出ないかと思ったけど

トイレかな？と思いつつついていくと

さんざんフンフンしながらその先の道へ

そこからがすごかった

そのさきもずんずん進んで相当遠い突き当りまで行った後

一番大回りのコースへ入る

これはおにいちゃん犬がまだ若くて元気があったころのコースで

ここしばらくは歩いてない

それでも時々早足になりながらどんどん進んで

さらにもっと遠めの寄り道までして

ようやく家方向へ進路を変える

いたって普通、って感じで歩き続けるおにいちゃん犬を横目に

相当不安になる私

だって今日は朝からすごくて

お風呂も入った後のこれ

お散歩楽しめてよかってね、っていうより

ねえねえ大丈夫？もうやめたら？って気分

それとももしかして

冥途の土産？なんて言葉も脳裏をかすめ

みるみる青ざめてくる

もちろんちょっとでも具合悪そうなら即抱っこだけど

見た感じはまあまあ楽しそう

だからなかなか抱っこの決心もつかず

そうこうしてるうちにさらに遠回りしながら

帰宅

さすがにそのあとはぐっすり寝てるけど

何が彼をそうさせたのか？

最近は超小回りなお散歩に終わってるけど

お散歩への情熱はめらめらと燃え続けていたのが

今日パワーに変わったのか・・・

だって

ここ数か月は平地の歩行だって

時々よろけてるくらいですから

なんだか私の心臓にとっても悪かった今日のお散歩

お願いだから

１日で体力使い果たして命縮めるようなことしないで

均等に余裕もってお散歩してよね、と

ぐっすり寝てるおにいちゃん犬の背中にささやく

飼い主なのでした～

・・・まあ犬にもクオリティーオブライフ、ってあると思うけど

飼い主の安心、っていうのも大切じゃない？

安定期は短い

だんだん年を取って

動作のあちこちに年齢がにじみ出てきた

うちのおふたり

先日も

珍しくケーキが食べたくなり（わたしが）

買って帰ってくると

いつも通り部屋からは動かないけど

ワンワン大騒ぎでお出迎え

これってたぶん

飼い主が帰ってきてうれしいっていうより

なんで留守番させたんだ！っていう抗議・・・

なので

じぶんはケーキ食べたいの我慢して

おふたりをお庭に出してトイレをさせ

戻ってきたらご褒美のお芋を差し上げる

これでようやく私の時間になる

ケーキと紅茶を準備して

さあ、食べよう！としたときに

わんこご飯に買ってきたお野菜に火を通すことを思い出し

キッチンへ

お野菜を洗って切ってレンジに入れる

その間２～３分

ようやくゆっくりできる、とテーブルの前に来ると

わんこたちが何やらテーブルの下でふんふんペロペロ

何やってるの？とじっと見つめると・・・

えぇ～、私のケーキがテーブルから転落してる・・・

どうやらおにいちゃん犬がケーキ食べたさに下に落としたらしい

で

落ちたケーキを食べようとするおふたり

しかも

おとうと犬がうまく食べられないのに腹を立て

おにいちゃん犬に喧嘩売ってる

「ちょっと～、何やってんの？」の声に

ようやく我に返るおふたり

だって、さっきお芋食べたばっかりだし

今まではこんなこと一度もなかった

なのに・・・

年とってくると

だんだん自制心のタガが外れて

したいことをし

いやなことは絶対しないし

しかも感情的になって気に入らないとすぐ怒る・・・


子供のころから一生懸命育てて

１０年くらいたってようやく落ち着きも出てきて

ああ、ようやく大人になってきたね、と思ってたら

最近は坂を転げ落ちるみたいに

どんどんブラックわんこになってきてるおふたり

これって

ジェットコースターの一番高いところの上りと下りみたい

上りはゆっくり時間をかけてじわじわ行くけど

下りは一気に急降下・・・

の、急行下地点を元気よく下ってるのが今

認知症もそのうち加わって

いったいどんな風に堕ちていくんだろう、と思うと

ちょっと心配・・・


まあそんなこと言ってるわたしも

おふたりには長時間のお留守番をさせたり

おとうと犬の失明にすぐ気づけなかったり

あまりいい飼い主じゃないことは明白

それでも

わたししか知らないせいもあるけど

甘えたり頼ったりしてくれるんだから

可能な限り一生懸命面倒見ないとね

体にはよくないけど

ケーキなめたくらいどうってことないか・・・


そんなこんなで

なんとか自分の気持ちに決着をつけた

わたしなのでした～　　落ちたケーキはきれいなところだけ食べました・・・くっすん

・・・なにしろ仕方ない、で済ましてきたことは山ほどあるし

たぶんこれからも・・・