筑紫文化財研究所

筑紫における歴史的文化の探求と漫遊

中ノ子型の内裏雛

2017-03-11 19:24:21 | 人形

春先のにぎわうとある店頭で中ノ子型のお内裏様に出会いました。
いわゆる郷土人形系の土人形としては非常に繊細な彩色が施されています。


こちらは以前紹介した中ノ子勝美氏六十代頃の作と思われる内裏雛です。
彩色は氏が苦心されて復刻されたもので、円熟し完成度の高い作です。




文様が異なるものの、男雛がやや右に首をかしげるような様から
同じ型からなる作と思われますが、表情は柔和で女性的で、
若さが感じられる面持ちとなっています。