平成29年1月22日におこなった第9回西海道古代官衙研究会(古代山城研究会合同開催)において
「大宰府羅城と通行施設としての古代土塁について」という演題で大宰府を取り囲む
大宰府の外郭ラインの話をさせていただいた。
実はこの羅城探しの話は1983年頃にさかのぼる。
場所は大野城市と春日市の境にあった九州大学筑紫キャンパスである。
大学は米軍春日ベースの跡地をさらに造成して建設された。
当時、工事と並行して九州大学筑紫地区キャンパス埋蔵文化財調査室が
建設工事に併せて発掘調査をおこなっていた。
福岡側に開口した谷部の中央で古代の土塁が発見され、
先に県立春日公園予定地内で発見された古代官道に伴う
土橋状の土塁ではないかとされる所見が与えられた遺構があった。
つづく