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19年前は高松市屋島西町に住んでいた。1月17日火曜日午前5時56分、生涯で最も
揺れた地震に遭遇、まだ1歳半だった娘の上に覆い被さり長い横揺れに、キッチ
ンのオーブントースターや洗面台の化粧品がガチャガチャと落ち壊れていく音を
聞きながら揺れが収まるのを待った。
これだけ揺れたのだから、震源地は当然香川だと思った。すぐに点けたTVでそ
うではないことを知り、そのうちに凄まじい被害の様子がTVから流れ始め親戚
友人知人の安否が気になり始めた。
最初に思い浮かんだのは、神戸に住んでいる従兄弟。当分安否は判らなかったが
叔父さんからの後日の連絡で、彼はインドに出張中、奥さんと生まれたばっかしの
〇ちゃんが、マンションの中で運良く「倒れた家具同士が偶然造った人の字の隙
間」に救われ、ほぼ無傷で、十数時間後に救出されたらしい。
毎月あった東京の会議は当分中止になり、数ヵ月後に再会された本社会議にフェリ
ーと高速バスで往復したのだが、フェリーで着いた神戸港は数ヶ月が経っているの
に焦げ臭く、映像では伝わらない「臭い」で更に驚いたことを思い出す。
震災後、我が家で変わったことは、寝る部屋から箪笥や本棚など倒れる家具を全部
なくしたこと。だから寝ない部屋はそりゃあもう、箪笥や本棚がぎっしり集まって
狭い。ま、家具の下敷きになるよりはいいですからね。
そうか、もう19年も経ったんだ。平成3年9月に広島で台風19号の被害に会い1週
間の停電を経験。平成6年の夏には水不足で1月以上続いた給水制限を高松で経験
そして7年の阪神淡路大震災と、自然災害のおきる都市へ転勤し被害に遭ってい
たことになる。
3.11と1.17は忘れちゃいけんね。防災についてしっかり考え直す日にしなくてわ。
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