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NHK俳句のテキストに7月号から連載の〇✖句会。NHK俳句の司会者でエ
ッセイストの岸本葉子さんと井上弘美先生のコーナーです。7句の例句をあげ
その中で◎を1つ、〇を2つ、✖を1つ付けましょうという、鑑賞力のテスト
ですが、毎回(前回以外)ひどい成績ですw1回目、2回目、3回目、4回目
俳句部の皆さん、是非やってみてください。では問題
さあ、どれが◎でしょうね?ここでスクロールを中断して、答えを出してから
スクロールして下で答え合わせしてみてください。
まずは、私の回答
司会の岸本葉子さんの回答
私と✖が同じで、私の〇の②を岸本さんは◎か~
そして、井上先生の選です!
ありゃ~、✖だけはよく当たるのですが、葉子さんと一緒に✖を外してしまいま
した。
では、井上先生の鑑賞、解説を。
まず岸本さんと私が✖にした①ですが、私の理由は季重なり。冬うらら(=冬日
和の傍題)と鶏頭(秋の季語)があり、更に三段切れですからね。間違いなく✖
だと思ったのですが、井上先生は秋の花が冬になっても咲き残ってることはある
のでこの季重なりはさほど問題ではないと。でも三段切れは解消したいと。そし
てなんで①よりも⑤がひどい句なのかと云う理由ですが、裸木と云う季語を擬人
化(季語を擬人化することは禁忌ですね、どの先生も嫌う)し、いかにも分かり
易い説明で、さらに日暮でダメ出ししています。とのことです。擬人化と説明的
は感じましたが、季重なりと三段切れの①の方がひどいと思ったんですけどねw
岸本さんが◎、私が〇をつけた②の鳶の句ですが(鳶は鴉と一緒で年中いるので
季語っぽいが季語ではないことは知っていました)この句に井上先生が〇さえ付
けなかったは、助詞「は」が違うと。「は」では鳶の意思で冬を呼び込むことに
なる。ここは「の」「鳶の影おひきくなりて冬にいる」と狭雑物のなくなった冬
だからくっきり見える天も地を詠んだスケールの大きな句になる。そうです。難
しい~(汗
私が〇井上先生も〇の③ですが、これは末枯(うらがれ)の季節なら牛は牛舎に
入れそうなものですが放牧しているのは変ですが、ここは固有名詞「阿蘇」が効
果的なのだそうです。固有名詞は上手に使うと季語並の効果を持ちますとのこと。
岸本さんが〇をつけた④の鳥獣戯画も固有名詞で、白描(墨だけで書いた絵)の
絵と「初冬」が合っていると思ったという岸本さんに、井上先生は「良い句」だ
が期待感が大きすぎるのでそれを抑えるのに季語を「小雪(しょうせつ=24節
季のひとつ)」とすることで白描を想起させ引き締まる!と なるほど
岸本さんも私も無印で、井上先生が◎の⑥ですが、文化をどうとらえるかは意外
と難しく、尊重しすぎるとことごとしい句になり、揶揄したり貶めると嫌味な句
になるのですが、ちょうどいいそうです。郵便制度のあることそのものが文化的
ですし、肖像は郵便制度の創始者である前島密。百円でなく一円、でしかも地味
な色で描くところにゆかしさがあるそうです。う~~ん、難しいw
私と井上先生が〇をつけた⑦ですが、中七で上手くまとめているのと「食べ物の
句は美味しそうに詠め」と云われますが、それに成功しているとのこと。じゃろ
~僕もそう思ったんよww
さて、みなさんの結果はいかがでしたか?
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