あなたから一番遠いブログ

自分が生きている世界に違和感を感じている。誰にも言えない本音を、世界の片隅になすりつけるように書きつけよう。

ロンドン・オリンピック開幕直前

2012年07月26日 08時45分04秒 | Weblog
 ロンドン五輪の開幕直前。
 サッカー女子・なでしこJapanは先行する初戦のカナダ戦に2-1で勝利とのこと。
 実は最近、気候のせいか夜すぐ眠くなってしまい残念ながらテレビ中継は見なかった。
 まあそれはいいのだが。

 ロンドンはいま厳戒態勢のようで、街中に地対空ミサイルが配備され、迷彩服の兵士が大量に動員(当初の民間会社による警備計画が破綻した結果、さらに大増員されているらしい)、ヘリ搭載揚陸艦が待機し、道路の一部レーンが専用線として隔離され交通パニックのような状態になっている。人々はバスや地下鉄の利用をあきらめ自転車通勤に切り替えたり、運輸関係もガタガタで、たとえば業務用の食料運送は深夜の2時間ほどに規制されているそうだ。
 実はロンドンもこのところ気候がとりわけ不安定で、寒いかと思うと酷暑という状況らしく、こうした状況も重なって市民の疲労もかなりのものになっていると推察される。
 ロンドン名物のタクシーは全く仕事にならないということで激しい抗議行動を行っており(もっともこんな時期にそうした車両デモが堂々とおこなえるだけイギリスの民主主義は日本とは比べものにならないほど発達しているわけだが)、「オリンピックが来たら景気がよくなると言われたのに全然違うじゃないか」という不満が人々の中に蔓延しているという。

 21世紀のオリンピックとはこういうものなのだ。

 平和の祭典ではなく、まさにテロと圧政に囲まれ、ただただある特定の者たちだけに利益をもたらすだけのダークなイベントでしかなくなってしまったのだ。まるでティム・バートン監督の描くゴッサムシティのフェスティバルを見ているようだ。
 そんなオリンピック招致を歓迎している東京都民は実にお人好しで自己犠牲的で立派だなぁと思うが、他の地域、日本全体を絶対に巻き込まないで欲しいと切に願うものである。

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