大阪市長でもある橋下氏への市議会の問責決議騒動。
橋下氏側が「問責決議が可決したら市長を辞めて参議院選挙と同日に出直し市長選挙をする」と突然言い出して、自民、公明が大混乱に陥り、結果として公明党の離脱により否決で終わった。
この話、橋下氏側も自民も公明もそれぞれ筋が通らない。
自公は橋下氏に出直し選挙をやられると市長選で負けるだけでなく参院選も危ないということで、「問責だと言ってるだけで辞めろと言ってるわけやない」と橋下氏に泣きを入れたらしい。そもそもそれじゃこの「問責」っていったい何なのよ、ということになる。
一方の橋下氏も「自・民・共の問責決議案も公明の猛省決議案も案文は同じで、それが両方で過半数を超えたことは重大に受け止める」、「市長の人生観にもよるが自分は問責決議を受けたら重く受け止めて辞任する」と会見で述べた。重く受け止めると言うのは普通一般の人であれば「反省する」ことを意味する。それなら確かに辞任はわかるが、どうして「もう一度信を問う」ことになるのか。つまり反省して辞めようと思ったのではなく、議会を批判しけんかを売ろうとしただけだ。小学生でもおかしいと思うだろう。
大体この人は「選挙で勝つのは白紙委任状をもらうのと同じこと」と言ってはばからない人だから、それを考えると本当にファシズムの手法を熟知して使っているんだなあと恐ろしくなる。
ただ言うことがそのたびにコロコロ変わる人でもあるので、今回の「問責決議を受けたら辞任する」という言葉は、みんな絶対に忘れずに覚えておくように。いつか再び彼が問責決議を受けたときに、あの時はこう言ったでしょと言ってあげようじゃなイカ。
まあ橋下氏も橋下氏なのだが、世の中にはもっと質の悪い政治家もいる。
情けないと言うか汚いと言うか腐っていると言うか。強い相手には従い、見下す相手にはつばを吐く、日本の右翼政治家の典型がこの男、埼玉県の上田知事だ。
この上田サン、選挙に勝つときには民主党に乗っかり、いざ知事になったら民主を切り捨て自民と天秤にかけたり、いつでもそのとき一番有利な風を利用しようとする人なのである。
さて、この人の5月14日の記者会見にじわじわ批判が高まりつつある。
詳細はネットに出ているので次のようなサイトをご参照いただきたい。
産経ニュース
上田知事が橋下市長の「慰安婦発言」に不快感 埼玉
なお、彼の発言の背景になる過去の発言については以下に詳しい。
薔薇、または陽だまりの猫
軍に従って慰安婦が行軍するのは見たことも聞いたこともない。英霊に失礼/埼玉県知事上田清司(追記あり)
彼の言おうとしていることは、つまり「従軍慰安婦」は存在しなかった、慰安婦と言われているものは民間の売春業であって、それは自分としては認めない、と言うことだ。一見、橋下発言を批判しているような体裁だが、内容は橋本氏の言っていることと全く同じである。結局この人が何を主張したいのかというと「自分は橋下とは違っていい人である」ということでしかない。
ぼくの考え方とは全く違うが、この上田知事の対応については右翼からさえ批判が出ている。
パラダイス埼玉☆feat. 総局オールスターズ
なんで? 違和感ありまくりの「慰安婦」会見
どうせ上田氏は自らの見識でものを言っているわけではなく、その時々に自分に一番有利なことを口にしているだけだろうから、何を言っても無駄だとは思うが、そもそも論として戦時中の日本のような国で真の意味での「民」の責任というものが成立するのだろうか。
ビジネスと言うが、果たして当時のように国民が国家に物理的にも精神的にも徹底的に縛られている社会で、本当に民間人が純粋に自分の利益のためだけに自由にビジネスが出来たと思っているのだろうか。本当に自分のためのビジネスが出来たのは軍部と結託し、もしくは真の支配者であった大財閥だけだったのではないのか。
そういう意味では外見的に民間人のビジネスに見えたとしても、当然その背後に国家の意思がはたらいていると言うしかないし、相当程度控えめに言っても国家の責任が無いとは言えないだろう。
それにしても、よく政治家に対して「考えを改めろ」とか「発言を慎め」とかいう批判をすることがあるが、ぼくはそれは少し違うと思う。それでは政治家のセンセイ方にシツレイだ。ひとつのレトリックとしてはあると思うが。
ぼくはむしろ政治家にはどんどん本音を語ってもらいたい。
こういう上田知事や、選挙のための当たり障りの無い政策を作ろうとする自民党のようになられては困る。
正々堂々と自分の本音を語って欲しい(橋本氏も含めてね)。
そのようにして有権者が正しく判断できる材料を提供してもらえるなら、あとは有権者が審判を下してあげるのだ。
橋下氏側が「問責決議が可決したら市長を辞めて参議院選挙と同日に出直し市長選挙をする」と突然言い出して、自民、公明が大混乱に陥り、結果として公明党の離脱により否決で終わった。
この話、橋下氏側も自民も公明もそれぞれ筋が通らない。
自公は橋下氏に出直し選挙をやられると市長選で負けるだけでなく参院選も危ないということで、「問責だと言ってるだけで辞めろと言ってるわけやない」と橋下氏に泣きを入れたらしい。そもそもそれじゃこの「問責」っていったい何なのよ、ということになる。
一方の橋下氏も「自・民・共の問責決議案も公明の猛省決議案も案文は同じで、それが両方で過半数を超えたことは重大に受け止める」、「市長の人生観にもよるが自分は問責決議を受けたら重く受け止めて辞任する」と会見で述べた。重く受け止めると言うのは普通一般の人であれば「反省する」ことを意味する。それなら確かに辞任はわかるが、どうして「もう一度信を問う」ことになるのか。つまり反省して辞めようと思ったのではなく、議会を批判しけんかを売ろうとしただけだ。小学生でもおかしいと思うだろう。
大体この人は「選挙で勝つのは白紙委任状をもらうのと同じこと」と言ってはばからない人だから、それを考えると本当にファシズムの手法を熟知して使っているんだなあと恐ろしくなる。
ただ言うことがそのたびにコロコロ変わる人でもあるので、今回の「問責決議を受けたら辞任する」という言葉は、みんな絶対に忘れずに覚えておくように。いつか再び彼が問責決議を受けたときに、あの時はこう言ったでしょと言ってあげようじゃなイカ。
まあ橋下氏も橋下氏なのだが、世の中にはもっと質の悪い政治家もいる。
情けないと言うか汚いと言うか腐っていると言うか。強い相手には従い、見下す相手にはつばを吐く、日本の右翼政治家の典型がこの男、埼玉県の上田知事だ。
この上田サン、選挙に勝つときには民主党に乗っかり、いざ知事になったら民主を切り捨て自民と天秤にかけたり、いつでもそのとき一番有利な風を利用しようとする人なのである。
さて、この人の5月14日の記者会見にじわじわ批判が高まりつつある。
詳細はネットに出ているので次のようなサイトをご参照いただきたい。
産経ニュース
上田知事が橋下市長の「慰安婦発言」に不快感 埼玉
なお、彼の発言の背景になる過去の発言については以下に詳しい。
薔薇、または陽だまりの猫
軍に従って慰安婦が行軍するのは見たことも聞いたこともない。英霊に失礼/埼玉県知事上田清司(追記あり)
彼の言おうとしていることは、つまり「従軍慰安婦」は存在しなかった、慰安婦と言われているものは民間の売春業であって、それは自分としては認めない、と言うことだ。一見、橋下発言を批判しているような体裁だが、内容は橋本氏の言っていることと全く同じである。結局この人が何を主張したいのかというと「自分は橋下とは違っていい人である」ということでしかない。
ぼくの考え方とは全く違うが、この上田知事の対応については右翼からさえ批判が出ている。
パラダイス埼玉☆feat. 総局オールスターズ
なんで? 違和感ありまくりの「慰安婦」会見
どうせ上田氏は自らの見識でものを言っているわけではなく、その時々に自分に一番有利なことを口にしているだけだろうから、何を言っても無駄だとは思うが、そもそも論として戦時中の日本のような国で真の意味での「民」の責任というものが成立するのだろうか。
ビジネスと言うが、果たして当時のように国民が国家に物理的にも精神的にも徹底的に縛られている社会で、本当に民間人が純粋に自分の利益のためだけに自由にビジネスが出来たと思っているのだろうか。本当に自分のためのビジネスが出来たのは軍部と結託し、もしくは真の支配者であった大財閥だけだったのではないのか。
そういう意味では外見的に民間人のビジネスに見えたとしても、当然その背後に国家の意思がはたらいていると言うしかないし、相当程度控えめに言っても国家の責任が無いとは言えないだろう。
それにしても、よく政治家に対して「考えを改めろ」とか「発言を慎め」とかいう批判をすることがあるが、ぼくはそれは少し違うと思う。それでは政治家のセンセイ方にシツレイだ。ひとつのレトリックとしてはあると思うが。
ぼくはむしろ政治家にはどんどん本音を語ってもらいたい。
こういう上田知事や、選挙のための当たり障りの無い政策を作ろうとする自民党のようになられては困る。
正々堂々と自分の本音を語って欲しい(橋本氏も含めてね)。
そのようにして有権者が正しく判断できる材料を提供してもらえるなら、あとは有権者が審判を下してあげるのだ。
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