ぜじろぐ

SAMBATOWN・ゼジの書くブラジル音楽やその他あれこれ

隣国から大御所が!

2010-02-04 13:53:47 | ライヴ

こんにちは、ディエゴ・マラドーナです。嘘です!
なんかマラドーナのドキュメンタリー映画が上映されてるそうですね。凄いな。名古屋だと今池のシネマテークか。観たいような、観たくないような。
ワタシはマラドーナのフットボーラーとしての才能は手放しで称賛しますが、人としてはいつもダメ人間呼ばわりしております。

そんな拭い去りがたい店主のアルゼンチンコンプレックスなどはどうでもいいとして、その隣国のハナシ。もちろんこれは日本の、ではなくてブラジルのお隣さん・アルゼンチンのこと。
アグスティン・ペレイラ・ルセーナという、ボサノヴァを軸に実にMPB的な音世界を作り出してきた偉大なるギタリストが、ひょっこり3月に来日することが決まりました。

ラティーナ誌を長年愛読されている方なら記憶されていることもあろうかと思いますが、かのヴィニシウス・ヂ・モラエスをして「バーデン・パウエルとトッキーニョ以外で、アグスティン・ペレイラ・ルセーナほどギターと分かちがたく結びついたアーティストを他に知らない」と言わしめた稀代のミュージシャン。おいおいじゃあジョアン・ジルベルトはどうなんだと野暮すぎるツッコミは入れないように。

このアグスティンという人、既に日本でもお馴染みとなったベト・カレッティのお師匠さんでもあり、いよいよ御大みずからのお出ましと相成りました次第。
お弟子さんが日本で注目を浴び始めたのは確か2005年前後でしたが、アグスティンの方はというと1970年のファーストアルバムの頃から日本を始め欧米諸国でもカルト的な人気を誇っていたといいます。特に彼の初期の中古アナログ盤などは万単位の高値がつくくらいに珍重されていたというエピソードも持つほどです。昔はセルジオ・メンデスばりに髭ヅラの似合うご容貌だったのですが、今ではまあなんともクリント・イーストウッドばりに渋いオジサマになられて。

そういう大御所が地球の裏側から単身やって来られるわけですので、やはりツアーのどこかには顔を出さねばなりますまい。と思ってたら名古屋はおなじみCafé Dufiでの開催があっさり決定。しかももう一日、ギターワークショップ&ミニライヴの日程も設けてくれておりますぞ。ばんざーい。
というわけで名古屋での予定は以下の通り。

【AGUSTIN PEREYRA LUCENA JAPAN SOLO TOUR】
3月21日(日) 名古屋/カフェ・ドゥフィ Cafe Dufi
         18:00開場、19:00開演
         Charge 3000円(前売)、3500円(当日)(1ドリンク付)

3月26日(金) 名古屋/カフェ・ドゥフィ Cafe Dufi
        (ワークショップ&ミニ・コンサート)
         19:00開場、19:30スタート
         Charge 2500円(予約のみ)

ご予約:Cafe Dufi TEL 052-263-6511
お問い合わせ・取材お申し込み:
   西村秀人・西村(谷本)雅世【タニィ】
   電話・FAX:052-771-2167
   電子メール:fzk05024*nifty.com(西村秀人)
   ※迷惑メール防止のため、上記@を*に変更しております
   関連WEBページ:「ブエノスアイレスの風
 


名古屋以外の日程はご覧の通り。要チェック!

3月20日(土) 鎌倉/ヴィヴモン・ディモンシュ Café Vivement Dimanche
           19:00開場、19:30開演、4000円(1ドリンク付)
3月22日(月・祝) 岡山/城下公会堂
           18:00開場、18:30開演、
3月24日(水) 大阪/ショヴィ・シュヴァ CHOVE CHUVA
           19:00開場、19:30開演、3500円(前売)、3800円(当日)
3月27日(土) 東京/プラッサ・オンゼ
           18:30開場、19:30/21:00開演(入れ替えなし)、4000円(1ドリンク付)

最後に招聘元の一人である西村秀人さんによるアグスティンのプロフィールをご紹介。まるまま引用どうかご容赦を。
バーデン・パウエル好きは観に行って損はしないハズ。
ちなみにワタシが一番好きな彼の映像がコレ。かなり昔のものっぽいけど。

(以下転載)
本名:アグスティン・マルコス・ペレイラ・ルセーナ

 ????年(1940年代)、ブエノスアイレス生まれ。ギターをアレハンドロ・マサとルーチョ・ムニスに師事、ハーモニーをホルヘ・カランドレリとホルヘ・ツィルカスに師事した。1970年デビュー・アルバム「アグスティン・ペレイラ・ルセーナ」を発表、そのジャケットでは、当時よくブエノスアイレスを訪れていたブラジルの詩人であり「イパネマの娘」の作者としても知られるヴィニシウス・ヂ・モラエスより「バーデン・パウエルとトッキーニョ以外で、アグスティン・ペレイラ・ルセーナほどギターと分かちがたく結びついたアーティストを他に知らない」と賞賛された。今年(2010年)はアルバム・デビュー40周年にあたる。
 以降現在まで自己名義で計9枚のアルバム、「カンデイアス」名義で1枚、「トリオ・デ・ハネイロ」名義で1枚のアルバムを残している。
 アルゼンチンとウルグアイのみならず、ノルウェー、スペイン、ドイツ、フランス、オランダ、スウェーデン、オーストリア、カナダでも公演、特にノルウェーには長期にわたって滞在、地元の音楽家とクアルテートで活躍し、北欧で本格的なボサノヴァを初めて紹介したアーティストと評価されている。
 内外でのブラジルの有名アーティストとの共演ステージも多く、ヴィニシウス・ヂ・モラエス、バーデン・パウエル、トッキーニョ、クアルテート・エン・シー、カルロス・リラ、マウリシオ・エインホルン、セバスチャン・タパジョス、ドリ・カイミ、ナナ・カイミ、マリアナ・レポラーセらと共演した。
 アルゼンチンのアーティストでも、オラシオ・ラルンベ(ピアノ)、アレハンドロ・サントス(フルート)、アドリアーナ・リオス(ボーカル)、ルーチョ・ゴンサレス(ギター)、ギジェルモ・レウテル(ギター、ピアノ)、リト・ビターレ(キーボード)、ベルナルド・バラフ(サックス)、ペドロ・メネンデス(パーカッション)などジャズ畑のアーティストを中心に幅広いジャンルの大物アーティストとの共演を重ねている。またアルゼンチンでブラジル音楽の演奏を志す数多くの若手ギタリストの師でもあり、日本でも毎年のようにツアーを行っているベト・カレッティもその一人である。
 特に昨年はそのベト・カレッティと2人でブエノスアイレスのジャズクラブで行ったショウ、「アントニオ・カルロス・ジョビンへのトリビュート」が好評を博している。またここ数年は自己のトリオやクアルテートでの活動も継続的に行っている。

今回は待望の初来日であり、「ソロ演奏によってこれまでの音楽活動を総括したい」と日本ツアーに向け本人は意気込みを語っている。最新作「42:53」からの曲目はもちろん、アグスティンにとって永遠の憧れであるバーデン・パウエルのレパートリーやボサノヴァのスタンダードも含め、彼ならではのユニークなステージとなることが期待される。

<予定演奏曲目の一部>
バーデン・バーデン(A.P.ルセーナ曲)
六時の後に(A.P.ルセーナ曲)
トランスパレンテ(A.P.ルセーナ曲)
中世のテーマ(A.P.ルセーナ曲)
バロックのテーマ(G.レウテル曲)
ア・フェリシダーヂ(ジョビン曲)
イパネマの娘(ジョビン曲)
プラ・ケ・ショラール(B.パウエル曲)
宇宙飛行士(B.パウエル曲)
ビリンバウ(B.パウエル曲)
ジェット機のサンバ(B.パウエル曲)
カーニバルの朝(ボンファ曲)
オサーニャの歌(B.パウエル曲)
ミーニャ・ナモラーダ(カルロス・リラ曲)
(転載おわり)

徐々に来日アーティスト情報が飛び交うようになってきましたね。いいですね。ちなみにもう一つ二つネタがあるんでございますが、それだと情報がごっちゃになってしまうので、また次回。
いずれにしましても、ブラジル音楽ファンみんなで、2010年もいっちょ盛り上がっていきましょう!

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