4.
『ギルガメシュの魂は、いわばエンキドゥの霊視力に感染したことによって、自分の前世を見ることが出来るようになりました。彼は神話のなかで町の守護女神として象徴されているものの本質を体験できました。
エンキドゥの若い魂と、ギルガメシュの古い魂は出合いました。そして神話にウルクの守護女神イシュタルとして記されている力へとさかのぼっていきます。
この女神が隣の町に盗まれ、ギルガメシュとエンキドゥは隣の町の王と戦って勝ち、イシュタルを取り戻します。イシュタル掠奪の背後には、トロヤの王子パリスによるスパルタの王女ヘレネの掠奪の背後にあるものと類似したものが隠されているそうです。
けれども、ギルガメシュが見た自分の前世の多くは、彼の気に入らないものでした。神話には、嫉妬深いギルガメシュが女神の交友関係を非難した、と記されています。
しかし本当のところは、ギルガメシュは自分の魂の地平を見たのです。(シュタイナー「世界史の秘密」より)』
イシュタルの顔が青ざめた。
ああ、ギルガメシュ。
わたしが愛を与えるにふさわしい男に、やっと出会えたと思ったのに、一体わたしを何だといって責めるというのか!
嵐のように怒り、イシュタルは天に駆け上る。イシュタルは父神アヌの前で泣いた。
「父よ、天牛を作って下さい。それがギルガメシュを打ち倒すように。もしあなたが天牛をお与え下さらないなら、わたしがギルガメシュを打ち倒します。わたしは冥界に顔を向け、死者たちを上らせ、彼らに生者を喰わせます。死者のほうを生者よりも増やします」イシュタルは父親のアヌ神を脅します。
困惑したアヌ神が訊ねる。
「あの男はお前の何だというのだ」
「ギルガメシュこそ男の中の男、わたしがこれぞと見込んだ男。わたしは過去をも未来をも見通す力を持っている。そのわたしが言ったことだ。ギルガメシュこそ夫となるべき男だと。なのにあの男はわたしの心を踏みにじった。この恥辱、許しておけようか!」
イシュタルはわが身をかきむしった。
『ギルガメシュの魂は、いわばエンキドゥの霊視力に感染したことによって、自分の前世を見ることが出来るようになりました。彼は神話のなかで町の守護女神として象徴されているものの本質を体験できました。
エンキドゥの若い魂と、ギルガメシュの古い魂は出合いました。そして神話にウルクの守護女神イシュタルとして記されている力へとさかのぼっていきます。
この女神が隣の町に盗まれ、ギルガメシュとエンキドゥは隣の町の王と戦って勝ち、イシュタルを取り戻します。イシュタル掠奪の背後には、トロヤの王子パリスによるスパルタの王女ヘレネの掠奪の背後にあるものと類似したものが隠されているそうです。
けれども、ギルガメシュが見た自分の前世の多くは、彼の気に入らないものでした。神話には、嫉妬深いギルガメシュが女神の交友関係を非難した、と記されています。
しかし本当のところは、ギルガメシュは自分の魂の地平を見たのです。(シュタイナー「世界史の秘密」より)』
イシュタルの顔が青ざめた。
ああ、ギルガメシュ。
わたしが愛を与えるにふさわしい男に、やっと出会えたと思ったのに、一体わたしを何だといって責めるというのか!
嵐のように怒り、イシュタルは天に駆け上る。イシュタルは父神アヌの前で泣いた。
「父よ、天牛を作って下さい。それがギルガメシュを打ち倒すように。もしあなたが天牛をお与え下さらないなら、わたしがギルガメシュを打ち倒します。わたしは冥界に顔を向け、死者たちを上らせ、彼らに生者を喰わせます。死者のほうを生者よりも増やします」イシュタルは父親のアヌ神を脅します。
困惑したアヌ神が訊ねる。
「あの男はお前の何だというのだ」
「ギルガメシュこそ男の中の男、わたしがこれぞと見込んだ男。わたしは過去をも未来をも見通す力を持っている。そのわたしが言ったことだ。ギルガメシュこそ夫となるべき男だと。なのにあの男はわたしの心を踏みにじった。この恥辱、許しておけようか!」
イシュタルはわが身をかきむしった。
(エンキドゥの若い魂と、ギルガメシュの古い魂は出合いました。そして神話にウルクの守護女神イシュタルとして記されている力へとさかのぼっていきます。
この女神が隣の町に盗まれ、ギルガメシュとエンキドゥは隣の町の王と戦って勝ち、イシュタルを取り戻します。)
の部分がどの粘土板から来ているか分かりますでしょうか?
粘土板のどこに・・は、わかりません。
申し訳ありません。
粘土板は分からないけど、シュタイナーから拾いました。