CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-127「トゥー・ラビッツ」(ブラジル)

2017年04月30日 22時17分59秒 | ブラジル映画
ちょっと視野を広げてみよう
 腐敗がはびこるブラジルのサンパウロ。クセ物の女検事ジュリアと通じていた極悪非道なギャング、マイコンは、いくつもの犯罪の容疑者として追い詰められようとしていた。
 最後のチャンスは、大金を積んで絶大な力を持つ汚職政治家を頼ることだった。
 そんな中、サンパウロの若者エヂガールは、マイコンの汚い金を奪いつつ、汚職政治家をこらしめる一石二鳥の完璧な計画を練り上げるのだったが。(「allcinema」より)


 ブラジル、サンパウロを舞台に、一人の青年が極悪非道なギャングと汚職政治家を一気にこらしめる仕掛けを施し、そこに関わる人物たちの欲望と思惑を描いたクライム・アクション。

 
 腐敗した社会を嫌い、極悪非道なギャングと汚職政治家をこらしめようと考える青年、エヂガール。
 そんな彼の計画の顛末を描いた作品だが、様々な人物が絡み、なかなか複雑な関係性を呈す。

 エヂガールに、彼から金品を奪った強盗、ギャングの弁護士に、その妻で検察官でもある女性。
 そして、2年前にエヂガールが自動車事故で殺してしまった母息子の夫であり、父親である男。

 それらの人物が徐々に絡んでいき、思わぬ人物同士の関係も描き、物語としては興味深いものがあった。

 計画が進んでいく中で、ピンチに陥ったかなと思ったところで、思わぬ人物関係を明かしていくという展開は、面白いと思うと共に、ちょっと出来すぎかなという感じがしなくもなかったな。


 ギャングが政治家に渡すために用意した金を強奪しようとするエヂガール。

 しかし、エヂガールの思惑は、金の強奪ではとどまらないようである。


 激しい銃撃戦のシーンもあり、容赦ない退場などもあって、先が読めないという緊迫感はあったな。
 いったい誰が生き残り、誰が笑うのか、先が気になる展開だった。


 クライマックスは、ある意味どんでん返しのような展開であったのだが、まさかこの結末が、エヂガールが実は本当に計画していたものというのは、ある種出来すぎ、本当かなという感じはしたが、スッキリとした気分にはさせてくれたな。

 
 先が読めず、テンポも良かったので、飽きることなく観られるクライム・アクションだった。
 
/5

監督:アフォンソ・ポイアルチ
出演:フェルナンド・アルヴィス・ピント、アレサンドラ・ネグリーニ、タイーヂ
    アルヂニ・ムレール、マラチ・デスカルチス、トグン、カコ・シオークレフ、ネコ・ヴィラ・ロボス
於:新宿シネマカリテ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 17-126「3月のライオン 前... | トップ | 17-128「パッセンジャー」(... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブラジル映画」カテゴリの最新記事