バイク乗らないのに、バイク乗りみたいなカッコしてるのが嫌
川沿いの芝生にぽつんとたたずむ小さなベンチ。ある日の夕方、そのベンチには久々に再会した幼なじみの男女が座り、もどかしくも愛おしくて優しい言葉を交わす。
その後もこの場所には、別れ話をするカップルとそこに割り込むおじさん、家出をしてホームレスになった姉と彼女を捜しに来た妹、ベンチの撤去を計画する役所の職員たちなど、さまざまな人たちがやって来る。(「作品資料」より)
ある川沿いの芝生にポツンとあるベンチを舞台に、そのベンチに座った、あるいは関わる人々の姿と会話を描いた作品。
様々な人が座るということで、5つの話からなるオムニバス作品となっている。
最初は、微妙な距離感を持つ幼馴染みの男女の話。
そして別れ話をするカップルとそこに現れたおじさん。
ホームレスとなった姉と彼女を捜しにきた妹の話と続く。
4本目は、ベンチを撤去しようとする男女の職員が現れるが、まさかの展開。
ファンタジーになったのかと思ったら、その理由があったんだな。
ラストは1本目に登場した男女が再度登場。
あれからの話ということで、2人の関係も変わったようである。
基本的にはベンチからほとんど動くことなく、会話が繰り広げられる会話劇。
その場所はかつては公園だったが、公園はさっぱり無くなっており、3つあったベンチのうち1つだけが、何故か残されている状況。
変わりゆく風景に思いを馳せるような話である。
別れ話をする男女の会話は面白かった。
特に話が展開していき先行きがどうなるのだろうという話でもないので、長過ぎると飽きてしまうかもしれないが、程良い長さと本数で、楽しめる会話劇であった。
/5
監督:奥山由之
出演:広瀬すず、仲野太賀、岸井ゆきの、岡山天音、荒川良々、今田美桜、森七菜、草彅剛、吉岡里帆、神木隆之介
於:シネ・リーブル池袋
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