CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-156「アメリカン・アニマルズ」(アメリカ・イギリス)

2019年07月03日 00時54分54秒 | アメリカ映画
何故他の誰かではなく、自分として生まれたのか
 大学生のウォーレンとスペンサーは、中流階級の家庭に生まれたごく普通の大学生。何不自由ない生活を送りながらも、平凡な日常に苛立ちと焦りを募らせていた。
 そんな時2人が目を付けたのが、大学図書館に所蔵されているジェームズ・オーデュボンの画集『アメリカの鳥類』という、10億円以上の価値がある貴重な本。
 それを盗み出せれば、人生が特別なものになるに違いないと思い立った彼らは、協力者として秀才のエリックと青年実業家のチャズをリクルートすると、さっそく綿密な計画を練り始めるのだったが。(「allcinema」より)


 4人の大学生が大学の図書室に保管されている、10億以上もするという希少本を盗み出そうとする強盗の顛末を描いたサスペンス。

 ごく普通の大学生が10億以上の希少本を盗み出そうと計画する。

 その理由の発端となったのが、平凡な日常からの脱却。

 何不自由なく大学生活を送っているスペンサーとウォーレンは、どことなく平凡で退屈な日常から抜け出す刺激を求めている。

 そこでスペンサーが目にした希少本を盗み出すことを考え、更にエリックとチャズの二人を仲間に引き入れ、計画を進めていく。

 もちろん盗みの素人である彼らが参考にしたのが、「オーシャンズ11」「レザボア・ドッグス」などの犯罪映画。

 危うい橋を渡りながら、計画を進めていくウォーレンたち。

 果たして、彼らは強盗を遂行し、それは成功するのか。


 実際にあった事件を基にして作られた作品で、事件を起こした本人たちが当時を振り返って語るというシーンが何度も挿入される。

 そこからも事件の顛末は推し量れるものではあるが。

 恵まれた大学生活であるはずの彼らが、平凡を拒み、何か刺激のある人生を求めるというのは共感する部分があるな。

 犯罪に走ってしまったというのは、共感できる部分ではないが。

 そんな彼らの葛藤を描き、実際に強盗を行うシーンから、更に追い詰められていくところまでは緊張感が増し、惹き込まれる展開の青春サスペンスであった。

/5

監督:バート・レイトン
出演:エヴァン・ピーターズ、バリー・コーガン、ブレイク・ジェナー
   ジャレッド・アブラハムソン、ウド・キア、アン・ダウド
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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