CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-089「女子高生に殺されたい」(日本)

2022年04月23日 10時57分03秒 | 日本映画
僕の願いは一つ
 女子高生に殺されたいという理由で高校教師になった東山春人は、人気教師として日常生活を送りながらも、「完全犯罪であること」「全力で殺されること」が条件の理想的な殺され方を実現するため、9年間にわたって完璧な計画を練り上げてきた。
 平和な学園内で、着実に計画を進めていく東山だったが。(「作品資料」より)


 ある高校に社会の先生として赴任してきた東山春人。

 人気の先生となり、特に女生徒から熱い視線を送られる。

 しかし、そんな爽やかさとは裏腹に、春人は〝女子高生に殺されたい〟という願望を持つ。
 その願いを叶えるため、春人はその高校に赴任してきた。
 しかも、それを実現するためにも色々裏で画策していたよう。

 〝オートアサシノフィリア〟という言葉は初めて聞いたな。
 他人に殺されることに対する妄想で性的興奮を覚えるという性的嗜好。

 春人は何人かの女子生徒に自分に対して好意を持たせるような言動を、さりげなく見せて接していく。

 やがて、殺される対象は一人に絞っていることが判り、それを実現するべく計画を進めていく。

 春人は対象をキャサリンと呼んでいるのだが、もちろんキャサリンという名の生徒はおらず、果たしてそれが誰のことを指しているのか、なかなか判らない。

 やがてそれは9年前のある事件に繋がっており、それから春人は計画を立てていたことが判る。

 完全犯罪を目論む春人であるが、それが達成されるということは春人自身に死が訪れるということ。

 果たして、この犯罪計画は達成され、春人の願いは成就されるのか。

 タイトルを聞くと、何となくエロティックなことを連想する向きもありそうだが、がっちりとサイコ・サスペンスである。

 それは春人のみならず、生徒の一人が持つ秘密に関してもである。

 主人公の設定から展開と、非常に興味深いサイコ・サスペンスであった。

/5

監督:城定秀夫
出演:田中圭、南沙良、河合優実、莉子、茅島みずき、細田佳央太、加藤菜津、久保乃々花、キンタカオ、大島優子
於:新宿バルト9

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