
俺にも癖がある
インド、アーンドラ・プラデーシュ州の海辺の町で育ったスーリヤは、幼い頃から激しやすく、心配した母親から、怒りをその場で表に出さずにノートに記すよう教えられる。ノートを書き溜め、時間をおいて振り返っても同じ感情が続いているなら、その怒りには正当性があるのだと諭されたスーリヤは、母が病で世を去ったあとも、その習慣を続けていた。
しかし彼独自の解釈で、土曜日はノートに記された1週間分の怒りを表に出すことを自分に許す日にしていた。成人し、ハイデラバードで保険外交員として働いているスーリヤは、表向きは平凡な社会人生活を送っているが、土曜日ごとの怒りの爆発は相変わらず続いていた。
そんなある時、スーリヤは市民に非道なふるまいをするダヤーナンド警部補の姿を目撃し。(「作品資料」より)
日曜日から金曜日までは怒りを感じても、それを表さず、土曜日になると怒りを爆発させる男、スーリヤ。
すぐにキレるスーリヤに対し、亡き母親が教えたことを守り、成長して保険外交員として働いていても、土曜日には怒りを爆発させる。
基本的には悪党相手に怒りを爆発させる。
いつしか悪党たちから〝土曜日の男〟と呼ばれるようになる。
そんなスーリヤは、悪徳警察署長、ダヤの横暴っぷりを目の当たりにし、彼を怒りの対象にしようとするが、同時に新人警官であるチャルラッタと出会い、怒りよりも彼女への想いが強くなる。
そんな中、ダヤの横暴ぶりは続き、何かストレスを感じると、ある村の住人に当たり散らす。
今時こんなあからさまな悪行見せるものいるのかと思うが、あからさまな悪党であることで、いつ彼がスーリヤにやられるのか期待してしまう。
チャルラッタも上司の横暴ぶりに耐え切れず、スーリヤが土曜日の男であることを知り、共にダヤを成敗することに動き出す。
勧善懲悪の判りやすいストーリーで、そこにアクションや恋を絡めている。
歌のシーンはあれど、踊りのシーンは無かったな。
ダヤへの成敗は、やがて複雑な話へと展開していき、先行き気になる展開とはなる。
エンターテインメントとして楽しめる1本だった。
/5
監督:ヴィヴェーク・アートレーヤ
出演:ナーニ、S・J・スーリヤー、プリヤンカー・アルル・モーハン、アビラーミ、サーイ・クマール、アディティ・バーラン、ムラリ・シャルマ
於:シネ・リーブル池袋
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