人は人生で何度か死ぬ
10世紀、南インドではチョーラ王朝が繁栄を極めていた。
しかし王が病に倒れると、臣下たちは王の息子ではなく従弟を次期国王に擁立しようと画策。2人の王子が領土拡大のためそれぞれ北方と南方で戦う一方、聡明な王女は父とともに都に残る。
やがて不穏な動きを察知した3人はこれに対抗するべく密使を送ることを決め、密使として選ばれた若く陽気な騎士デーバンは壮大な旅に出る。(「作品資料」より)
10世紀、インドに実在したチョーラ王朝を舞台に愛憎と陰謀を描いた歴史ドラマ。
まずチョーラ王朝に滅ぼされた王国の残党が、その復讐に暗躍していることが語られる。
チョーラには2人の王子がいるが、大臣は息子たちではなく、従兄を国王にしようと画策する。
その首謀となっているのは大臣の妻、ナンディニ。
ナンディニは第一王子のアーディダと恋仲であったが、今は彼と王朝を憎んでいる。
そんな中、アーディダは不穏な動きを察し、部下で友人のデーヴァンを密使として送り込む。
デーヴァンが様々な国を訪れながら、情報を掴み、それを伝え、行動する姿が描かれる。
デーヴァンが主人公となるのかな。
このデーヴァン、腕がどれほど立つのか微妙であるが、ちょっとお調子者のようなところがあり、美女には目がないようでもある。
様々な思惑と陰謀が絡み合い、やがて王子の2人は危機に陥っていく。
ナンディニは大臣を操るが、その裏には更なる思惑があるようである。
果たしてそんな陰謀が蠢く中、チョーラ王朝と王子たちは危機を乗り越えられるのか。
本作は2部作の1作目ということで、本作では物語は完結しない。
悲劇が起こったことと、第二王子を助ける謎の老女の存在があることで締められる。
物語の行く末が気になるところでは、興味惹かれる1本だった。
歌と踊りのシーンもあるが、それ程見せるためのものではなかったな。
/5
監督:マニラトナム
出演:ヴィクラム、アイシュワリヤー・ラーイ、ジェヤム・ラヴィ、カールティ、トリシャー・クリシュナン
於:シネ・リーブル池袋
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