
謝罪は不要、罰を下すのみ
チェンナイに住む元警察官のムトゥ・パンディヤンは、妻や息子一家とともに平穏な毎日を過ごしていた。息子アルジュンはムトゥの影響で警察官となり、ムトゥは正義感あふれる息子を誇りに思っていた。
しかしある日、アルジュンが行方不明になってしまう。美術品マフィアを深追いしすぎたために消されたのだと噂されるなか、ムトゥは独自に捜査を開始。
かつて看守として刑務所を仕切り「タイガー」の名で恐れられていたムトゥは、元受刑者たちを率いてマフィアとの戦いに身を投じていく。(「作品資料」より)
穏やかな好々爺という感じの元警官のムトゥ。
ある日、窃盗団を追っていた息子で警官のアルジュンの行方が判らなくなる。
深追いしたため殺されたと目される中、ムトゥは復讐のため1人の男を殺害する。
しかし、手下を殺されたことに怒った窃盗団の首領、ヴァルマがムトゥとその家族の命を狙ってくる。
ムトゥは家族を護るため、ヴァルマに対し戦いを挑む。
冒頭から強いオヤジっぷりを見せていたムトゥであったが、やがて彼が看守をしていた時の過去が明かされる。
看守時代のムトゥは、どちらかと言えば、通常なら悪役になってもおかしくない非道ぶりを見せていた男。
そんなムトゥが看守時代に収監されていた悪党たちの手を借り、ヴァルマに迫っていく。
無敵ぶりを見せるムトゥに対し、切り札を出すヴァルマ。
ヴァルマとの取引に応じたムトゥは、寺院にある国宝級の王冠を奪うことになる。
ここでの展開は、映画撮影も絡ませ、少しコミカルに柔和な感じで進んでいく。
最終的にはムトゥがヴァルマを討つのか気になるところであるが、更に思わぬ事実が明らかになる。
アクションもあり、バイオレンス色が強く、面白い話であった。
ムトゥは本当の姿を家族に晒し、これからどういう風に暮らしていくのか気になったな。
/5
監督:ネルソン・ディリープクマール
出演:ラジニカーント、シヴァラージクマール、モーハンラール、ジャッキー・シュロフ、タマンナー、ラムヤ・クリシュナ、ヴィナーヤガン、スニール、ヨーギ・バーブ
於:シネ・リーブル池袋
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