CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-206「ゴーストランドの惨劇」(フランス・カナダ)

2019年08月17日 12時43分10秒 | フランス映画
あなたの夢は何よりも美しい
 シングルマザーのポリーンは叔母の家を相続し、2人の娘ヴェラとベスを連れてそこに移り住む。しかし引っ越してすぐに、一家は2人組の暴漢に襲われてしまう。それから16年後、家を出て小説家として成功したベスは、家庭も持ち幸せに暮らしていた。
 そんなある日、ヴェラからのただならぬ電話を受けたベスは、惨劇のあった家に久々の帰郷を果たすのだったが。(「allcinema」より)


 「マーターズ」のパスカル・ロジェ監督の「トールマン」以来6年ぶりの作品。

 シングルマザーのポリーンと二人の娘、ヴェラとベスは叔母の家に引っ越すが、その当夜暴漢に襲われる。

 結構早々にことが起こるので、いったい襲ってきた者たちかハッキリしないまま物語は展開する。

 母親が何とか撃退したと思われる、その16年後、ベスは売れっ子ホラー作家となり、幸せに暮らしていたが、姉から電話を受け、事件のあった家へと戻る。

 いまだに事件の影響からか、精神を病んだように狂気の言動を取り、自らを傷つけるヴェラ。

 そんなヴェラのそばにいるベスにも奇妙なことが起こり、やがて自分の身に激しい傷が生じているのを認める。

 いったいベスの周囲で何が起こっているのか。


 ヴェラに何かがとり憑いているのか、それとも家に何かがとり憑いているのか。

 何となく母親の言動にも怪しいところが端々に見受けられる。

 ヴェラとベスに起こる状況に戸惑いを感じながら、やがて真相が明らかになっていく。

 それは引越し当夜に起きた襲撃事件の顛末にも関わってくるもの。

 それにしても、理由は明らかにされず、肉体的に激しく傷つけられていくヴェラとベス。

 精神的な痛みもあるが、肉体的な痛みの表現が非常に激しく、その恐怖感が強かったな。

 物語は狂気と幻想の展開を見せながら、痛みを強烈に見せつける作品。

 気分がいい作品ではないことは確かだったな。

/5

監督:パスカル・ロジェ
出演:クリスタル・リード、アナスタシア・フィリップス、エミリア・ジョーンズ
   テイラー・ヒックソン、ロブ・アーチャー、ミレーヌ・ファルメール
於:新宿武蔵野館

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