人の心配をしている場合?
新人女優のシヨンは、映画撮影のため山奥にある廃墟へとやってくる。しかし、変わり者と評判の監督からはなんの演技指導もなく、屋上で奇怪なダンスを踊らされるだけで、不安に駆られたシヨンは共演者に愚痴をこぼす。
ギリギリの予算で組まれた現場は殺伐としていて、トラブルも続出。それでも撮影が進む中、突如血まみれの女性スタッフがシヨンたちの目の前に現れる。女性は屋上から飛び降り、地面に叩きつけられて即死したかに思えた。
しかし、彼女は立ち上がり、駆け寄った別のスタッフに襲いかかる。(「作品資料」より)
山奥の廃校で映画撮影をしていたスタッフたちに襲い来る恐怖を描いたホラー。
主役に抜擢されたシヨンであるが、脚本も演技指導もなく、ただ監督のフィウクに言われるがままに踊るだけ。
そんな中、廃校は不穏な空気に包まれ、やがて思いもよらぬ事態が起こる。
フィウクが何か目的があってシヨンに踊らせ、撮影をしている感じがする。
そして、スタッフの1人が血塗れで現れ、屋上から飛び降りるが、起き上がると他のスタッフたちを襲い出す。
更にどこから現れたのか、多数の死者たちが襲ってきて、シヨンたちは逃れようとする。
しかし廃校の門は閉ざされ、逃げることができない。
果たしてシヨンたちは襲い来る死者たちから逃れることが出来るのか。
よくある死者たちを蘇らせ、その死者たちからのサバイバルかと思ったが、真実が明らかになると、事態は別方向へと進んでいく。
撮影の途中で隣の屋上に姿を見せる集団。
死者を蘇らせようとするカルト集団かと思われたが、目的は別にあった。
そもそも撮影自体にも別の目的があったようである。
ある女性に纏わる真実が明らかになっていき、クライマックスの展開は緊張感が増す。
決着はこれまた思わぬものとなり、面白い展開であった。
そして、まだまだ話は続くかのようなラスト。
続編あるのかな。
/5
監督:ハン・ドンソク
出演:キム・ユネ、ソン・イジェ、パク・ジフン、イ・サンア
於:シネマート新宿
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