CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-318「エクリプス」(スペイン)

2017年11月05日 00時19分29秒 | スペイン映画
別れを告げなければ、とり憑かれてしまう
 1991年、マドリッド。
 同級生たちと交霊用の文字盤を使い霊を呼び出そうとしたベロニカだったが、その日から周辺で不可思議な現象が起き始める。(「KINENOTE」より)


 1991年、マドリッドで起こった、スペイン史上初の事件を基にして作られたホラー。

 何が史上初かは最後に明らかにされる。

 監督のパコ・プラサは、「[●REC] レック」シリーズを監督した人。


 女子高生のベロニカは、皆既日食の日、友人たちとボードゲームを使った降霊術を行う。

 しかし、その日から彼女の体や周囲に異変が生じ始め、やがて何モノかが家の中をうろつくようになる。

 霊の存在を確信したベロニカは幼い弟妹たちを守るため奮闘する。


 日本の〝コックリさん〟のようなもので亡くなった父親の霊を呼び出そうとし、それ以降何かに憑かれたようになってしまうベロニカ。

 父親は亡くなり、母親は夜遅くまで食堂で働いている。
 幼い弟妹、3人の面倒を毎日看る役割をベロニカは負っている。

 そんな家庭環境、更に体の問題があったりして、心と体のバランスが崩れかけているようにも見える。

 果たして、ベロニカの周囲で起こる異変は、彼女が呼び出してしまった霊の仕業なのか、それとも精神が崩れてきた彼女自身の問題なのか。


 大きな音で驚かせたりするシーンが多く、更にベロニカの身に恐ろしいことが起こったかと思うと夢だったというように、恐怖シーンについては、最近のホラーの常套手段。

 元々ベロニカは超常現象などに興味があったようだが、何かが憑いていると考えた彼女は、部屋に守護印を書いて吊るしていく。
 それが、何故かバイキングの守護印。

 徐々に追い詰められていくベロニカは、弟妹たちを守るため、もう一度ボードゲームをやって霊を追い払おうとするが、そこから一気に恐怖のクライマックスとなっていく。

 
 思春期の女性の危うい心と、降霊術によってとり憑いた霊を重ね合わせ、なかなか興味深いホラーであった。

 果たして、これは本当に霊の仕業なのか。

 その答えは最後に、捜査にあたった警察が出してくれる。

/5

監督:パコ・プラサ
出演:サンドラ・エスカセナ、アナ・トレント、レティシア・ドレラ
    コンスエロ・トゥルヒーヨ、クラウディア・プレイサー、ブルーナ・ゴンザレス
於:シネマート新宿

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