CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-126「ウェイ・ダウン」(スペイン・フランス)

2022年06月12日 23時26分02秒 | スペイン映画
キャッチの腕は?
 フランシス・ドレークの財宝を追っていたイギリス人のウォルターとジェームズは、ある沈没船からやっとのことでヒントを得るが、その沈没船がスペイン籍だったため、保有権を主張するスペインに奪われ、発見したものはすべて、「世界一安全な金庫」の異名を持つスペイン銀行の地下倉庫に保管されてしまう。
 天才的な頭脳の持ち主である大学生のトムを仲間にしたウォルターたちは、設計図も地図も存在しないスペイン銀行の金庫を調べ上げ、攻略法を発見。
 国中がスペイン代表の優勝が懸かったサッカーワールドカップ決勝戦で盛り上がる中、鉄壁の守りを誇る銀行の金庫に潜入する計画を実行する。(「作品資料」より)


 2009年、南アワールドカップで沸くスペイン、マドリードで、鉄壁を誇るスペイン銀行の金庫を破ろうとする者たちの犯罪を描いたクライム・サスペンス。

 沈没船から財宝のヒントを掴もうとしたウォルターとジェームズであるが、それはスペイン政府によって押収されてしまい、スペイン銀行の金庫に納められる。

 ウォルターはそれを奪い取るため、天才と言われる大学生、トムを仲間に引き入れ、スペイン銀行の金庫を破ろうと計画する。

 トムは、大学生ながら原油流出事故を終息させる発明をしたということで、大手石油会社から引く手あまたであったが、ウォルターの誘いに乗り、金庫破りに挑戦する。

 大学生ということで、ウォルターの仲間からちょっとバカにされるところもあったが、天才的な閃きで事態を打破していく。

 〝世界一安全な金庫〟〝工学の奇跡〟と言われるスペイン銀行の金庫を破ろうと作戦を練るトム。

 難攻不落の金庫に挑むという展開と、実際に実行していく様の緊張感が面白い一本。

 ちょうど、サッカー、ワールドカップではスペインが勝ち進み、国内もヒート・アップ。

 決勝戦の日に、金庫破りを実行しようとする展開は、試合時間がタイム・リミットとなっており、それが相俟って緊迫感が高まったな。

 やはり裏切りの展開なども用意されており、更にスペイン銀行の警備主任の強面っぷりから、それを撥ね退けるような展開は気持ち良かったな。

 もちろん、ことを実行するまでに、更に実行時にも思わぬ事態が発生する。

 果たして、ウォルターたちは計画を達成し、宝の秘密を手にすることが出来るのか。

 お宝ハンター、そして金庫破りモノとして面白い一本であった。

/5

監督:ジャウマ・パラゲロ
出演:フレディ・ハイモア、リーアム・カニンガム、サム・ライリー、ファムケ・ヤンセン、アストリッド・ベルジェ=フリスベ
   ホセ・コロナド、ルイス・トサル、エミリオ・グティエレス・カバ、アクセル・シュタイン、ダニエル・オルギン
於:新宿バルト9

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