CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-120「グレートウォール」(中国・アメリカ)

2017年04月24日 00時34分16秒 | 中国映画
信任のために戦う
 金と名声のために強力な武器を求めて世界を旅する傭兵、ウィリアム。
 ある時、中国で正体不明の獣に襲われるも、相手の腕を切り落として危うく難を逃れる。その後、万里の長城で中国の警備隊に拘束されるが、ウィリアムが切り落とした腕に興味を示した軍師ワンの取りなしで処刑を免れる。
 ウィリアムが遭遇した獣は饕餮(とうてつ)と呼ばれる、60年に一度現われて人類を襲うという伝説の怪物だった。万里の長城は、その大襲来を食い止めるために築かれたのだった。
 そして、今まさに饕餮の襲来が始まろうとしていて、中国全土から戦士が集結していた。
 そんな彼らの姿に突き動かされ、自らも恐るべき怪物との戦いに身を投じていくウィリアムだったが。(「allcinema」より)


 人類史上最大の建造物、万里の長城にまつわる伝説を、「王妃の紋章」「女と銃と荒野の麺屋」等のチャン・イーモウ監督が映画化した作品。


 傭兵くずれのウィリアムは黒色火薬を求め中国へと向かっていたが、行き着いたのは兵士が集結している大きな壁。

 そこで禁軍と呼ばれる兵士たちが集まっている理由と壁の秘密を知るウィリアム。

 これまで私利私欲のためだけに戦っていたウィリアムは、禁軍の女性隊長、リーたちの大義のために戦う姿を目の当たりにし、気持ちを動かされ、自らもその戦いに身を投じていくようになる。


 万里の長城が築かれた本当の理由や、西洋からやって来た男が、中国軍と共に戦うといった展開は何となく予測していたもの。

 しかし、予想していなかったのは、戦う相手、饕餮(とうてつ)だったな。

 てっきり蛮族と呼ばれる種族を相手にすると思っていたが、まさか怪物だったとは。

 そういうわけで、その戦いはVFXを駆使した映像で描かれているのだが、ワイヤー・アクションや繰り出される武器など、なかなか見応えあるものになっている。

 中国アクションもさること、ウィリアムもなかなか流麗な弓裁きを見せていたな。

 壁での戦いが基本ではあったが、終盤、饕餮(とうてつ)たちは壁を抜けて、都へ入り込み、そこでの決戦となる。

 
 ウィリアムを演じたのは、「ディパーテッド」等のマット・デイモン。
 そして、そのオリジナルの「インファナル・アフェア」で同じ役柄を演じていたアンディ・ラウも出ていたが、意外にも隊長たちよりも下の階級の役だったな。

 ウィリアムと心が通じ合っていくリーを演じたのは、ジン・ティエンであるが、「キングコング 髑髏島の巨神」にもちょい役で出演していたな。


 ちょっと予想外の設定の話ではあったが、壮大なスケールで描かれた作品で、壁での戦闘シーン、都での戦闘シーンなど見応えあり、面白かった。

 ウィリアムの心情の変化というのは、ある程度量れるものではあったかな。

/5

監督:チャン・イーモウ
出演:マット・デイモン、ペドロ・パスカル、ウィレム・デフォー、ジン・ティエン、ルハン、アンディ・ラウ
於:TOHOシネマズ シャンテ

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