CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-159「ジェーン・ドウの解剖」(イギリス・アメリカ)

2017年05月21日 20時13分49秒 | アメリカ映画
何故死因が判らないか判った
 “ジェーン・ドウ”とは身元不明者に対して一般的に付けられる名前のこと。
 ある日、検死官のトミーとその息子オースティンのもとに、そんな身元不明女性の全裸死体ジェーン・ドウが運ばれてくる。その死体は不可解な猟奇殺人事件の現場となった屋敷の地下室から発見されたものだった。
 さっそく検死に取りかかるトミー。外傷は見られなかったが、解剖を進めてみると次々と不可解な事実が明らかとなっていく。
 死因が一向に突き止められないまま、ジェーン・ドウをめぐる謎ばかりが深まっていくことに困惑を隠せないトミーとオースティンだったが。(「allcinema」より)


 身元不明で発見された女性の遺体を検死することになったトミーとオースティンの親子。
 そんな二人が検視解剖中に怪奇現象に見舞われる様子を描いたサスペンス・ホラー。

 監督は「トロール・ハンター」のアンドレ・ウーヴレダル。


 まず、その女性、ジェーン・ドウの遺体の見た目は綺麗。
 しかし、解剖を進めるうちに、その体の中には思いもよらぬ傷が見つかり、様々な異物が発見されたりする。

 更に、解剖を進めていくと、建物の中の様子がおかしくなり、ついには安置されていた遺体が消えてしまう。

 建物内にいることに危険を感じ始めた二人は脱出を試みようとするが、何かの力によって妨げられる。


 検視中にジェーン・ドウがいきなり動き出すという、正にビックリのシーンはなかったが、安置されていた遺体が動き出すというシーンはある。

 死んでいるのか気を失っているのかを間違えないため、遺体の足首に鈴をつけるという昔の風習があり、本作でも遺体の一つに鈴をつけている。

 その鈴がゆっくりチリン、チリンと鳴りながら近づいてくるシーンは、ちょっと緊張する。
 その鈴の音がすぐ近くまで来たときに武器を振り下ろすが、その顛末は何となく予想できたものだな。

 突然遺体が目の前に現れるなどのシーンはあるが、そんなに突然の登場などで驚かせるというシーンは多くなかった。
 ある意味、好印象でもある。

 外傷は全く無く、体内は傷だらけ。更に内臓には異物が入っており、果たしてこの女性、ジェーン・ドウは何者で、この状態にどういう意味があるのか、そしてこの遺体はどこから来たのかなど、謎の部分も多いのだが、それをハッキリさせるところまでは行っておらず、真相解明としては物足りない部分もあったな。


 どういう展開となるのか興味深い設定であり、検視をすることによって引き起こされる現象も面白かった。
 ホラーとしてはそんなに怖くはないが、ミステリー要素としては面白かったな。

 もうちょっとジェーン・ドウに関する謎を明らかにしてもらえれば良かったかなという作品だった。

/5

監督:アンドレ・ウーヴレダル
出演:ブライアン・コックス、エミール・ハーシュ、オフィリア・ラヴィボンド
    マイケル・マケルハットン、オルウェン・ケリー
於:新宿シネマカリテ

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