CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-061「デスNS インフルエンサー監禁事件」(カナダ)

2023年03月21日 01時46分27秒 | カナダ映画
テセウス、まだ船は君のものだ
 SNSのフォロワー数が40万人を超える人気インフルエンサーのケリーは、ある日突然、何者かに拉致され、地下室に監禁される。
 すると彼女の前に異様なマスクを被った男が現われ、SNSで配信を行い、「1時間以内に1000いいね!」を獲得するように命じてくる。できなければ命はないと脅し、拒否すれば別の女性を連れてきて危害を加えるという。
 なんとか要求を達成したケリーだったが、男の要求はエスカレートし、今度は「6時間以内に5万いいね!」を獲得しろという。
 ケリーの肉体と精神は追い詰められていき、やがて男が彼女を拉致監禁した目的が明らかになっていく。(「作品資料」より)


 人気インフルエンサーが見知らぬ男に拉致され、SNSで配信、いいね!を獲得しろと強要される中、何とか脱出しようと奮闘する姿を描いたサスペンス・スリラー。

 フォロワー数40万人以上の超人気インフルエンサーのケリーは、目覚めると、チアリーダーの姿のまま見知らぬ地下室に監禁されていた。

 そこに現れたマスクを被ったチャールズと名乗る男は、ケリーにこれから配信し、1時間以内にいいね!を1000獲得しろと強要する。

 それを断ると、チャールズはケリーの体の一部を奪い、それでも抵抗すると、見知らぬ別の女性を拉致してきて、課題をクリアできなければ彼女を殺すと脅す。

 恐怖の中、写真を撮り配信するケリー。

 しかし、課題をクリアすると、更に2時間で10000、6時間で50000とその要求はヒートアップしていく。

 果たして、チャールズの目的は何なのか。

 ケリーはこの異常な空間から脱出出来るのか。

 チャールズは、ケリーを殺すという言葉も発しているが、それが本来の目的ではないような感じは徐々に受ける。

 ケリーに生まれ変われなどという言葉も発するので、その感覚は強くなっていく。

 他に拉致してきたサブリナやジルという女性、更に彼女たちの退場に関しても、どことなく違和感を覚えるものはあったな。

 ケリーの配信によって、何かしら被害を受けた者たちが、ケリーを精神的に追い詰め、崩壊させようとしているのかとも思う展開であった。

 果たして、クライマックス、やっぱり復讐だったのかと思ったところから違った展開となっていく。

 サスペンスであったが、最後には社会的な問題、SNSの功罪に言及するような話になっていったな。

 途中のいいね!を目標の数だけ獲得しなければならないというところは緊迫感はあったし、ケリーの運命がどうなるのかも気になる展開。

 オチもそれなりに面白いものではあったかな。

/5

監督:ジェイミー・ベイリー
出演:マリー・ルチアーニ=グリマルディ、サイモン・フィリップス、ケイリン・ターナー、アン=カロリーヌ・ビネット
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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