19-315「シティーハンター ＴＨＥ ＭＯＶＩＥ 史上最香のミッション」（フランス）

相棒以上の関係、親友だ
　“シティーハンター”こと冴羽リョウはボディガードや探偵を請け負う凄腕のスイーパーとして、相棒の槇村香と共に様々な依頼を処理していた。
　そんなある日、ふたりのもとにとびきり危険な依頼が舞い込む。それは、何者かに奪われた“キューピッドの香水”の奪還。その匂いをかぐと誰もが虜になってしまうという恐るべき媚薬で、悪用されれば世界が破滅してしまう。しかも48時間が過ぎると香水の効果は一生消えなくなるという。
　はたして48時間以内に香水を取り戻し、世界を救うことが出来るのか、かつてない究極のミッションに挑むリョウと香だったが。（「allcinema」より）


　２０１９年、最新作アニメ「劇場版シティーハンター　新宿プライベートアイズ」が公開された人気コミックをフランスで実写映画化した作品。

　日本での公開は吹替版のみであり、興味はあったのだが、字幕派としてはちょっと鑑賞を控えていたが、字幕版も公開されることとなったので、早速に鑑賞。

　おそらく、シティーハンターの世界観を堪能するのだったら、吹替版の方が楽しめるだろうな。


　女好きでかなりエッチ、しかし凄腕のスナイパーで始末屋のニッキー・ラーソンと、今は亡き親友の妹で相棒のローラ。

　２人の元に新たな依頼人、ドミニク・ルテリエが現れ、開発した香水〝キューピッドの香水〟を護ることを依頼される。

　それは匂いを嗅がせると誰もが虜になり、４８時間以内に解毒剤を使用しないと、一生消えなくなるというもの。

　その香水が奪われ、ニッキーとローズはその行方を追う。

　
　その香水の効果のせいで、ニッキーはルテリエに想いを寄せることになってしまい、更にローラの香水を嗅いだ帽子の男、パンチョがローズに付いて来る。
　思わぬことで香水を手に入れてしまったセレブ好きの男、スキッピー、そして元傭兵で同じく香水を狙う海坊主も登場。

　彼らを巻き込み、ニッキーの香水奪還、そして効果消滅のためのミッションが繰り広げられる。


　ちょっとエッチなネタと笑いを満載にしたドタバタ・アクション・コメディ。

　これだけで見ると、Ｂ級アクション・コメディっぽい感じはあったな。

　しかし、ニッキー・ラーソンのキャラとローズとの関係。
　更にどういうわけか一緒に行動することになるパンチョとスキッピーの言動など、笑わせられる部分は多々。

　おバカ加減に対し、いざという時のアクションは流れるようで格好良さも充分。

　そんなギャップも楽しませてくれる一つ。

　
　原作の則したキャラやギャグも満載で、面白い一本であった。

　そして、ラスト・シーンからエンドロールの間には、わずかながらあの曲も流してくれる。
　出来ればフルで聴きたかったのだが。

/５

監督：フィリップ・ラショー
出演：フィリップ・ラショー、エロディ・フォンタン、タレク・ブダリ、ジュリアン・アルッティ
　　　ディディエ・ブルドン、カメル・ゴンフー、ラファエル・ペルソナ、ソフィー・モーゼル
　　　パメラ・アンダーソン、ジェラール・ジュニョ、オドレイ・ラミー、シャンタル・ラデスー
於：ＴＯＨＯシネマズ新宿