CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-314「完璧な他人」(韓国)

2019年12月15日 00時08分37秒 | 韓国映画
人の本性は月と同じ、隠れたと思ったらまた出てくる
 豊胸整形医ソクホと精神科医の妻イェジンの新居に、親友とその妻たちを迎える。集まったのは、亭主関白で気難しい弁護士テスと貞淑な専業主婦スヒョン、新婚ホヤホヤのイケメン社長ジュンモと若妻セギョン、新しい恋人を連れてくるはずがひとりでやってきた教師ヨンベ。
 久々の再会を喜び、変わらぬ友情や夫婦愛を確かめ合った7人は、自分たちの間には隠し事がないことを証明するため、スマートフォンに届く電話やメールを全員に公開することに。
 次々と届く着信やメールによって、他人に知られたくない“大人の裏事情”が露わになり、パーティは想像を絶する修羅場と化す。(「KINENOTE」より)


 幼い頃からの親友たちが、一組の夫婦の引っ越し祝いにやって来る。

 そこで自分たちの友情、夫婦としての愛情に隠し事がないことを証明するため、かかってくる電話や届いてくるメールを全員公開することにする。

 しかし、次々とかかってくる電話や届くメールによって思わぬ秘密が明らかになり、やがて引っ越しパーティは修羅場となっていく。


 イタリア映画「おとなの事情」を韓国でリメイクしたブラック・コメディ。
 オリジナルは残念ながら未見。

 まあ、秘密は無いと言い放っても、知られたくない個人の事情というものはあるもの。
 更に伴侶や友人たちには言えない想いもそこには隠されている。

 ちょっとした愚痴なども明らかになり、それが思わぬ諍いを生んでしまう。

 そして思わぬ誤解が笑いを生んでいく。

 こういう際の秘密ということで最初に出てくるのは浮気。
 しかし、本作では隠していた家庭事情が露になったり、更にゲイ疑惑まで出てきて、その対処に右往左往する登場人物の姿が面白い。

 何でもない電話の会話でもちょっとした秘密が仄めかされているというのも面白く、果たして集まった夫婦の関係、そして長年の友人たちの関係がどうなっていくのか気になるところ。

 まあ関係は破綻してしまったのだろうと思ったところで、ラストは意外な結末。

 やっぱり秘密は秘密のままにしておいた方がいいということと、何十年一緒にいても秘密というものはあるということで納得させるところなんだろうな。


 端から見れば、よせばいいのにと思うようなゲームを始めて思いも寄らぬ修羅場を見せるブラック・コメディ。
 思わず笑ってしまうシーンが多く、面白い一本だった。

/5

監督:イ・ジェギュ
出演:ユ・ヘジン、ヨム・ジョンア、チョ・ジヌン
   キム・ジス、イ・ソジン、ソン・ハユン、ユン・ギョンホ
於:シネマート新宿

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