CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-094「アオラレ」(アメリカ・イギリス)

2021年06月18日 22時03分19秒 | アメリカ映画
敬意のないクラクションの鳴らし方だ
 寝坊してあわてて息子を学校へ送りながら職場へと向かう美容師のレイチェル。
 車を運転する彼女は信号待ちで止まるが、信号が青になっても前の車は一向に発進しようとしない。クラクションを鳴らしても動じないため、レイチェルは車を追い越すが、つけてきた男から「運転マナーがなっていない」と注意されてしまう。
 謝罪を求める男を拒絶し、息子を無事に学校に送り届けたレイチェルだったが、ガソリンスタンドの売店でさっきの男に尾けられていることに気づく。
 レイチェルは店員から男があおり運転の常習犯であることを警告され。(「作品資料」より)


 以前、ニュースであおり運転の報道をしていた際、コメンテーターがクラクションの鳴らし方に注意するように言っていた。
 軽く鳴らすようにするようにし、長押しやしつこく鳴らさないようにと言っていた。

 本作のレイチェルは、正にその注意するようにと言われた鳴らし方をしてしまう。

 寝坊のため遅刻しそうになり、更に仕事のクライアントからも断られ、苛ついていたレイチェル。
 それが、青信号になっても動かない車に対するクラクションにそのまま表れてしまう。

 鳴らされた男は、その前に殺人、放火も起こしている逃亡犯であり、もう何をしでかしても気にしない狂気の男であったが、そうでなくてもレイチェルのクラクションの鳴らし方は苛立たせるものがあったな。

 男は、レイチェルのクラクションの鳴らし方に対して、注意を促すが、意外とこれは道理を説いているように聞こえたな。

 自分は間違っていないと考えるレイチェルは、男からの謝罪の要求を拒否。

 すると、男は執拗に彼女を追いますようになり、更に彼女の周囲の人たちまで手を出すようになる。

 ここからは、完全にサイコ・サスペンスの展開である。

 果たして、レイチェルは男の魔手から逃れることが出来るのか、大切な人を護ることが出来るのか。

 元々、殺人犯でもある男は、白昼堂々と人を撥ねたり、人を殺したりと、その行動はエスカレートしていく。

 カー・チェイスの様相を呈してきたところは、ちょっと緊張感高まったな。

 まあ、殺人犯に共感することはないが、レイチェルに対しても肩入れ、共感し辛い話であったな。

 マナーに関して考えさせられ、ちょっと他人に対して苛ついた言動を見せ、その相手がどんな人間なのか判らないという怖さも見せてくれる作品であった。

/5

監督:デリック・ボルテ
出演:ラッセル・クロウ、カレン・ピストリアス、ガブリエル・ベイトマン
   ジミ・シンプソン、オースティン・P・マッケンジー
於:TOHOシネマズ新宿

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