人間にしては賢い
300年後の地球。荒廃した世界で人類は退化し、高い知能と言語を得た猿たちが地球の新たな支配者となっていた。そして、その一部の野心的な猿たちが巨大な帝国(キングダム)を築こうとしていた。
帝国の冷酷な独裁者であるプロキシマス・シーザーによって故郷の村を滅ぼされ、家族や友と離れ離れになってしまった若き猿ノアは、旅の途中で出会った年老いたオランウータンのラカから、猿と人間の共存についての昔話を聞かされ、ラカがノヴァと名付けた人間の女性と出会う。
ノヴァは野生動物のような人間たちの中で誰よりも賢いとされ、プロキシマス・シーザーの一派から狙われていた。
彼女と一緒に行動することになったノアだったが、プロキシマス・シーザーにとらわれ、ノヴァとともに彼の帝国へ連行されてしまう。(「作品資料」より)
「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」でリブート版の3部作完結と思っていたが、本作はシリーズ第4弾となる作品。
冒頭にシーザーが死んだことに言及し、それから何世代か後の世界が描かれる。
ワシを育てる鳥使いの一族であるイーグル族。
ノアは大事な儀式を控えていたが、村に襲撃者たちが現れる。
野生化し、言語も失ったと言われている人間が襲ってきたのかと思ったが、襲撃してきたのは同じ猿たちであった。
今回は猿たちが猿たちを襲撃し、支配しようとする展開。
そこに人間の女性、ノヴァが関わってくる。
襲撃者たちに父を殺され、一族を連れ去られたノアは、仲間を救いに向かい、途中で出会ったノヴァも同行する。
話としては、猿のノアと人間のノヴァが協力し、独裁者であるプロキシマスを倒し、ノアの仲間たちを救い出そうとする展開になる。
これで猿と人間の共存に向かうのかと思ったが、クライマックスは思わぬ展開となる。
ノヴァは最初に感じたものと違い、強かであったし、やはり人間にはどこか自分たちに優位性を感じでいるのか。
ノアは旅と戦いを通じ成長していく姿を見せる。
新たな展開の始まりという感じで、面白い1本だった。
/5
監督:ウェス・ボール
出演:オーウェン・ティーグ、フレイヤ・アーラン、ケビン・デュランド、ピーター・メイコン、ウィリアム・H・メイシー
於:TOHOシネマズ池袋
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