人類との共存は必要か不要か
「先生」と呼ばれる人間が作り出した、顔もスタイルも全く同じな15体のAI。
情報学習能力を持つが感情はなく、その違いは各個体に埋め込まれたチップによる性格や記録されている情報のみ。そして規則を破ると、ただちにシャットダウンされてしまう。
15体のAIたちは互いの素性を知らないまま、「人類を破壊するべきかどうか」という究極のディベートバトルを開始する。(「作品資料」より)
15体のAIが人類を殲滅するかしないかをディベートする様を描いたSF。
15体のAIをspiが1人で演じ分けている。
〝先生〟と呼ばれる人物によって作り出されたAIたち。
顔はそっくりだが、埋め込まれたチップに記録されている人物の記憶によって、それぞれ性格が違うようである。
その記憶は男女問わずのようで、そのため男性的なAIから女性的なAIがおり、それぞれの話し方も違う。
それをspiが演じ分けており、これは感心させられる演技だったな。
ただ全てが同じ顔、同じ服装ということで、それぞれ判るように頭に番号を付けている。
演じ分けは上手かったが、番号があることによって、見分けることが出来たな。
とは言え、15体もは見分けるのは難しかったが。
そんなAIたちが先生の合図によるディベートの開始を待っている。
物語はある建物の中でだけ繰り広げられる。
ディベートの議題は、よく耳にする、人類は地球に必要か否かというもの。
ディベートに負けたAIは機能停止にされるという。
果たして、AIたちはどのような結論に達するのか、そして残るAIはどれなのか。
激しい討論の末の決着には意外な結末が待っている。
1人15役で進められる話で、その演技には感心すると共に結末が気になる話であった。
apiという役者は知らなかったが、演じ分けが上手かったし、作中歌うシーンもある。
これが彼本人の歌なら、これまた上手かったな。
/5
監督:堤幸彦
出演:spi
於:新宿バルト9
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