CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-308「セイビング・レニングラード 奇跡の脱出作戦」(ロシア)

2019年12月10日 01時06分37秒 | ロシア映画
これが地獄か
 1941年9月、ソ連第2の都市レニングラードはドイツ軍に包囲された。
 激しい攻防戦が続き、200万の市民に飢餓の危機が迫るなか、ソ連軍はラドガ湖を夜間に渡り、市民を避難させる作戦を立案。老朽化した荷船752号は、1500人の人々を乗せ、ドイツ空軍が制圧する水域に出航する。その中には、若き士官候補生コースチャと、その恋人ナースチャの姿もあった。
 だが不運にも猛烈な嵐が発生、752号は沈没の危機に陥る。
 そして空からは、ドイツのメッサーシュミット戦闘機が襲いかかってくるのだった。(「KINENOTE」より)


 1941年の独ソ戦のさ中、ドイツ軍によって包囲されてしまったレニングラード。

 ソ連軍は市民を避難させるため、老朽化した荷船に1500人もを乗せてラドガ湖を渡らせようと作戦を立てる。

 しかし、それは困難を究める作戦であった。


 1人の老婆の回想から物語は始まる。

 大佐の息子であり士官候補生のコースチャとその恋人のナースチャもその荷船に乗船する。
 2人が物語の中心になっているが、彼らを含めて乗船した人々に次々と試練が訪れ、船は遭難、転覆の危機を迎える。

 更にドイツ軍の戦闘機が荷船を空襲する。

 果たして、コースチャとナースチャを含めた荷船の人々は無事に湖を渡り、脱出出来るのか。

 荷船の人々の運命と共に、ソ連軍によるドイツ軍との地上戦が描かれるが、機関銃で攻撃してくるドイツ軍に対し、ソ連軍はライフルのみで、弾丸も1人10発程度で挑む。

 その戦闘シーンはかなり凄惨なものだったな。

 コースチャもその戦闘に参加するはずが、父である大佐の命令で荷船に乗せられる。
 脱走のような形になるコースチャ。

 しかし、そんなコースチャにも危険が迫る。

 回想する老婆がナースチャだということは判るので、彼女が生き延びることは判るが、果たしてコースチャはどうなるのか。
 「タイタニック」のようになってしまうのか。

 そして1500人もの人々の運命はどうなるのか。

 実話を基に製作された戦争アクション。
 先行きの気になる展開であった。

 ちょっと親バカ風の大佐は、荷船が遭難したと聞いて、一人で船に乗って向かうのだが、最後に助けたものと一緒にいる姿は、それまでの強面からして、ちょっとユーモアあったな。

/5

監督:アレクセイ・コズロフ
出演:アンドレイ・ミロノフ・ウダロフ、マリア・メルニコワ
   アナスタシア・メルニコワ、ゲラ・メスキ、バレリー・デグテヤ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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