CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-085「リチャード・ジュエル」(アメリカ)

2020年03月05日 00時42分18秒 | アメリカ映画
その法執行機関が、君を八つ裂きにしようとしている
 1996年、オリンピックが開催中のアトランタ。高齢の母と2人暮らしの不器用で実直な男リチャード・ジュエル。警備員をしていた彼は、多くの人でにぎわうイベント会場で不審なリュックを発見し、中身の爆発物に気づいたことで大惨事を未然に防いだ。
 マスコミはこぞって彼を英雄として報道するも、捜査に当たるFBIは次第に第一発見者のリチャードに疑いの目を向け始める。その動きを地元メディアが実名で報道したのをきっかけにマスコミ報道は過熱し、リチャードは全国民から激しいバッシングを受けるようになっていく。
 そんな窮地に陥ったリチャードを、息子の無実を信じる母親と弁護士のワトソンだけが懸命に支えていくのだったが。(「allcinema」より)


 ここのところ実際に起こった事件を基にした作品を制作するクリント・イーストウッド監督。
 「15時17分、パリ行き」「運び屋」に続く作品。

 1996年、オリンピック開催中に起こったイベント会場での爆破事件を題材としたサスペンス・ドラマ。

 警備員をしていたリチャード・ジュエルは、ベンチの下に置いてある不審な鞄を見つけ、警察官に連絡。
 中身は爆弾であることが判り、リチャードたちは人々を避難させるが、その途中に爆発。

 死者2人、怪我人は100人以上出たものの、大惨事になることを未然に防いだということで、一躍英雄扱いとされるリチャード・ジュエル。

 しかし、FBIが容疑者として考え、更にマスコミがそれを報道したことで、事態は一変、リチャードは容疑者としてマスコミから追われることとなる。

 リチャードに対するマスコミの報道が過熱したため、FBIも彼を犯人として逮捕するため、半ば強制的に捜査を進めていく。

 マスコミはリチャードをほぼ犯人扱い、それは世論となって襲い掛かる。

 正にマスコミによる個人攻撃で、当時でこれなら、ネットの発達した現在だとどうなるんだろうなという感じ。
 実際昨年にも日本であったからな。

 リチャードを弁護するのはワトソン。

 孤高な戦いを挑むことになるリチャードとワトソンの姿を描き、果たしてどのようにして潔白を証明するのか気になる展開。

 法の執行官というのを信じて、何かと自分を疑うFBIに対し、抗弁しないリチャードにちょっとイライラさせられるところもあるかな。

 殺人と爆弾は第1発見者が第1容疑者というFBIの話は、納得する部分もあるが、その後リチャード・ジュエルがFBIに対して語った言葉は更に納得させるものだったな。

 マスコミによるバッシングの恐怖を描いた作品で、設定とその先行きが気になる展開であった。

/5 

監督:クリント・イーストウッド
出演:サム・ロックウェル、キャシー・ベイツ、ジョン・ハム、オリビア・ワイルド
   ポール・ウォルター・ハウザー、ニナ・アリアンダ、イアン・ゴメス
   ウェイン・デュヴァル、ディラン・カスマン、マイク・ニュースキー
於:丸の内ピカデリー

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