CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-091「ビバリウム」(ベルギー・デンマーク・アイルランド)

2021年06月14日 21時21分32秒 | ベルギー映画
途方に暮れてる?
 マイホームを夢見る若いカップル、トムとジェマ。ある日、ふと足を踏み入れた不動産屋に“ヨンダー”という住宅地を紹介される。さっそく現地に向かってみると、そこは人の気配がまるでなく、同じ建物だけが整然と並ぶ薄気味悪い場所だった。
 2人は不動産屋に案内されるまま、とりあえず“9番”の家を見学することに。ところが、いつの間にか不動産屋は姿を消してしまい、いざ帰ろうとしたところ、どんなに車を走らせても出口に辿り着けず、気づくと必ず“9番”の前に戻ってきてしまうのだった。
 途方に暮れ、仕方なく“9番”に住み始めた2人の前に、ある日段ボールに入った赤ん坊が届くのだったが。(「allcinema」より)


 トムとジェマの若いカップルが、新居探しで訪れた不動産屋から紹介された住宅地、ヨンダー。

 そこは同じ建物が整然と並ぶ場所。
 ただでさえ迷子になりそうな所で、そこから帰ろうとした二人は、抜け出すことが出来ず、紹介された9番の家に戻ってしまう。

 何とも奇妙な展開で、何が起こるのだろうと思っていると、二人の前に段ボールに入った赤ちゃんが届けられ、この子を育てろという指示のメモが入っている。

 すぐに、その子は少年となっており、トムとジェマはいったい何年閉じ込められているのだろうと思ったら、その子はたった数日で大きくなった模様。

 ここで、ちょっとSF的な話なんだなと思わされる。

 どことなく様子のおかしい、その子供をよそに、何とか脱出を試みようとするトムとジェマ。

 果たして、その子供の正体は何なのか。
 二人は、この場所から脱出出来るのか。

 なかなか、その子供の正体はハッキリしないし、二人が迷い込んだ住宅地もよく判らない。

 食料などの必需品はどこからか配達される。

 子供を殺したらどうなるのだろうと、観ている方もトムも思うのだが、さすがにそれを行動には移せない。
 ジェマは自分が産んではいないとしても、どこかしら母性を働かせているよう。

 それが最終的には狙いだったのかな。

 冒頭に出てくる映像で、この話の基底となるものが判る。

 何とも奇妙で、最後まで捉えどころのない話ではあったが、理不尽な状況に陥ったカップルの様子を描いたサスペンス・ホラーとして興味深い作品であった。

/5

監督:ロルカン・フィネガン
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、イモージェン・ブーツ、ジョナサン・アリス
   ダニエル・ライアン、モリー・マキャン、セナン・ジェニングズ
於:TOHOシネマズ シャンテ

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