卸し立てのいい肉なのに
地元での生活に閉塞感を覚えていた青年ユウは上京して恋人メグミのもとを訪れるが、突然の訪問に困惑する彼女とケンカになって行く当てをなくし、格安シェアハウス「方舟」にたどりつく。そこにはヤクザ風の粗暴な山口や、いつも卑屈な笑顔を浮かべているマル、妙に愛想の良い管理人よし子、挑発的な言葉を投げかけるゴロー、言葉遣いは丁寧だが得体の知れないキリシマら、ひと癖もふた癖もある住人たちがいた。
入居した夜、ユウは山口とマルの口論を目撃するが、その翌朝になると山口の姿が消えていた。
やがてユウは住人たちの不気味な言動から、彼らが新たに入居してきた者を殺しているのではないかと疑惑を募らせる。(「作品資料」より)
韓国の人気WEBコミックを日本で実写映画化したサスペンス・ホラー。
地方から上京してきたユウは、格安シェアハウス〝方舟〟にやって来る。
しかし、そこの住人は怪しげな者が多く、更に入居者の1人が急にいなくなり、ユウは不安を感じ始める。
身の危険も感じ始めるユウは、職場でもパワハラを受け、徐々に精神が壊れていく。
果たして、方舟の住人たちは殺人を犯しているのか。
ユウの運命はどうなるのか。
マルやゴローなどは狂気を帯びた感じであるが、キリシマという人物は冷酷さを感じる。
そんな彼らの存在と、職場でのパワハラで追い詰められたユウが、逆に狂気に走るのではないかと感じる。
随所にその言動に感じるものがあったな。
ユウが上京した際に最初に訪ねたのが恋人のメグミであったが、同居を断られる。
別に男がいるのでは、それが会社の社長である先輩ではないかと思われる。
それが発覚して、ついにユウが爆発するかと思ったのだが、思いも寄らぬ真実が明らかになる展開。
あまり謎というものはなかったが、迫り来る恐怖と激しい暴力シーンに、どのような結末が待つのか、興味惹かれるホラーであった。
/5
監督:児玉和土
出演:八村倫太郎、栁俊太郎、岡田結実、三浦健人、青木さやか、大倉空人、鈴木武、松門洋平、星耕介、日々美思、大野泰広、本多遼、濱津隆之、萩原聖人
於:グランドシネマサンシャイン池袋
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