CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-306「竜二」(日本)

2023年11月18日 09時34分19秒 | 日本映画
この窓から何にも見えねえなあ
 新宿・歌舞伎町界隈を縄張りとする三東会幹部の竜二は、アパートの一室に開いた闇のルーレット場を2人の舎弟に仕切らせ、順風満帆な日々を送っていた。
 そんなある日、金と出世欲だけで動くヤクザの世界に疎ましさを感じた彼は、妻まり子と幼い娘あやと一緒に暮らすため堅気になることを決意。
 裏社会から足を洗って酒屋で働きはじめた竜二は、平凡で慎ましい家族との生活に心の安らぎを覚えるが。(「作品資料」より)


 1983年製作、同じ年に公開された1本。

 新宿歌舞伎町でカジノを仕切っていた竜二は、妻と娘のために足を洗う。

 家族と過ごす日々に最初は安らぎを感じていたが、やがてその生活に物足りなさを感じ始める。

 今回、デジタルリマスター版でリバイバル公開されたものを鑑賞。

 初公開時は鑑賞しておらず、その後テレビで放映されていたのだが、観たような観ていないような感じ。

 本作で竜二を演じた金子正次が、公開直後に亡くなったことも話題になった。

 また〝この窓から何にも見えねえなあ〟という台詞も一部では評判になっていたな。

 ヤクザの世界を描いているが、出入りや命を賭けるという仕事があるわけではない。

 ヤクザとしての竜二、そして弟分であるひろしと直の日常が淡々と描かれる。

 ヤクザとして生きていくことに飽きてきたような感じで、足を洗う竜二であるが、平穏な日常よりも刺激のある日々の方が生きがいを感じるということなのだろう。

 ストーリーに派手さは無いが、竜二の姿に惹き込まれるところがあり、また当時のヒット曲も流れ、テーマ曲はショーケンが歌っているのも良かったな。

 エンドロールもショーケンのテーマ曲が流れるが、エンドロールが終わり、画面が真っ黒になっても最後まで歌が流れていたな。

 若き笹野高史もチラと出演していたが、もうおっさんだったな。

 弟分のひろしを演じたのは北公次。

 当時まだフォーリーブスだったかは憶えていないが今と同じくジャニーズ枠だったんだなろうか。

/5

監督:川島透
出演:金子正次、永島映子、北公次、佐藤金造、小川亜佐美、泉アキ、菊地健二、もも、銀粉蝶、土方鉄人、檀喧太、岩尾正隆、大塚吾郎、高橋明、堺勝朗、高杉哲平、戸川暁子、笹野高史、かいどう旬、前田哲朗
於:テアトル新宿

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