CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-089「人狼ゲーム ラヴァーズ」(日本)

2017年04月03日 00時03分36秒 | 日本映画
他に生贄というものがある
 家族を借金から救うため、高野蘭子は人狼ゲームに参加する。
 ルールは、二人の人狼役が紛れ込んでおり、それ以外は村人役。毎日20時に自分が人狼だと思う相手に投票し、最も多くの票を集めた住人が死亡する。人狼は0時から2時までの間に部屋を出て、村人の中から一人を選んで殺害するというもの。
 今回の参加者は、全員過去にも同じような殺戮ゲームを勝ち上がった経験者のようだ。
 新しく追加された“キューピッド”と“恋人”のルールで混迷するなか、“人狼”と“恋人”の役職を得た蘭子は、見え隠れするゲーム運営側の気配を感じつつ、完全勝利を目指す。(「KINENOTE」より)


 拉致、監禁された高校生たちが殺し合いをする様を描いた、「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」に続くシリーズ第5弾。

 これまで桜庭ななみや土屋太鳳などがヒロインを演じていたが、本作のヒロインとなるのは、古畑星夏。

 よく知らなかったが、「青鬼」「近キョリ恋愛」などに出演していたようである。

 
 基本的には、これまでと同じく、村人に紛れた人狼を見つけ出すため毎日怪しいと思う人物を投票で決定。
 選ばれた者はその場で殺される。

 人狼は夜中に村人を一人選んで殺していく。

 そうして、人狼と村人、多く残った者が勝って生き残り、他の者は殺されてしまう。


 基本的なゲーム方法と与えられた役割は変わらないが、毎回ちょっとした捻りを加えており、本作ではキューピッドと恋人という新たな役割が加えられている。

 基本、人狼の数が村人と同じになれば、人狼の勝ちになるが、恋人が残っていれば、恋人の勝ちということになる。
 恋人はキューピッドによって指名される、サブ役割のような感じであり、古畑星夏演じる高野繭子は人狼であるが、恋人にも指名される。

 早々に繭子が人狼であることが明かされるが、恋人にも指名されたことにより、それぞれの仲間との間で駆け引きを行うということで、そこはなかなか面白い設定、展開であった。

 また、今回の参加者は、全員が人狼ゲーム、二度目の参加者ということでもあったのだが、これ自体がそれ程意味があったのかな、と思うくらいであったな。

 それぞれが強制的に参加させられているデス・ゲームへの想いを描いているところに、ちょっと活きていたのかな。


 投票で選ばれる人物が、ちょいと強引な感じのところもあったが、二重の役割を担うことになった繭子がどのように動くのか、気になるところであったし、この繭子がゲームに参加させられた思わぬ理由も明らかになる。

 何となく生き残る者は予想できるのだが、そこに至るまでの殺し合いの過程が興味深く、更に決着がついた後の行動も予想外に当てはまるもので、なかなか今回も面白い作品であった。


 やっぱり、仕切りたがり、目立った言動をすると、アッサリ吊るされてしまうんだな。

/5

監督:綾部真弥
出演:古畑星夏、佐生雪、平田雄也、溝口恵、前田航基
    森高愛、春川芽生、安藤瑠一、鈴木知尋、中村萌、池田純矢
於:新宿武蔵野館

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