CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-088「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」(スペイン)

2017年04月02日 23時22分25秒 | スペイン映画
ウソをつくには理由があるはずだ
 ある夜、不倫相手のローラの殺人容疑で起訴されている実業家のドリアを、凄腕弁護人のグッドマンが訪ねてくる。法廷での審理を3時間後に控え、それまでに反証の準備をしなければならない2人は事件の再検証を開始する。
 ドリアはローラと密会中にダニエルという青年を事故で死なせてしまい、死体を湖に沈めて隠ぺいした。
 しかし、ダニエルの父親はドリアを疑い、しつこくつきまとう。彼らは山奥のホテルに誘い出され、密室でローラが何者かによって殺された。
 状況証拠は絶対不利であるにもかかわらず、グッドマンはドリアを無罪にできると言うが。(「KINENOTE」より)


 山奥のホテルの一室で、不倫相手を殺した容疑で起訴されている青年実業家、ドリア。
 そんなドリアの下へ弁護人のグッドマンが訪れ、事態が悪化した旨を伝え、反証のため、本当にあったことを聞き出そうとする。

 やがてドリアはローラと共にかつて起こした自動車事故の顛末を語りだす。


 物語はホテルの一室で、ドリアがグッドマンにこれまでにあったことを語ることで進行し、その回想で綴られていく。

 そして語られるのは、ローラ殺害事件の件だけでなく、事件には関係ないと思われるダニエルという青年の失踪事件にも及ぶ。

 何故にグッドマンがこの事件にドリアが関与していると思ったのか判らず、その話し振りから、もしかするとドリアを陥れようとしているのかと思わされる。

 しかし、被害者であるローラとの関係、更に遭遇した事故によって起きたダニエルの顛末を語っているドリアの言葉も真実であるのか定かではない。


 まるで対決しているようなやり取りのドリアとグッドマンの語り。
 果たして、何が真実なのかというところと、この話の行き着く先がどこか、非常に展開が気になる作品である。


 邦題のサブタイトルにある〝悪魔の証明〟というのは、法律用語で〝存在しない事実の証明〟〝困難な証明〟を指すらしい。

 事件に関して新たな証言者が現れたという事態に対応するため、その悪魔の証明を作り上げようとするドリアとグッドマン。


 ラストはあっと驚く事実が明かされる、どんでん返しと言ってもいいような結末。
 しかし、必ずしもそこへ導こうとするような展開でもなく、ある意味予想できた結末でもあったが、それでも驚かされる結末だったな。

/5

監督:オリオル・パウロ
出演:マリオ・カサス、アナ・ワグナー、ホセ・コロナド、バルバラ・レニエ
   フランセスク・オレーリャ、パコ・トウス、デヴィッド・セルバス
於:シネマート新宿

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