鬼灯3つあげましょう
「一夜のうちに3人の生贄の血を滴らせると死者が蘇生する」という不気味な伝承が残る鬼灯村。その伝承をもとにした奇祭「三つ首祭り」が行われていた夜、村の長である一乗寺家当主が遺体となって発見される。
くしくもその日、村へと続く一本道で土砂崩れが発生したため、警察の到着までにはかなりの時間がかかる。
事件発生当時屋敷にいた8人は、それぞれ秘密を抱えており、全員に殺害の動機があった。(「作品資料」より)
不気味な伝説が残る鬼灯村の長である当主が殺されるという事件が発生。
その場に居合わせた8人の中に犯人がいるということで、誰が犯人なのかお互いが探り合う。
鑑賞するまで知らなかったが、本作は、ほぼアドリブ、即興劇の作品。
体験型ゲームとしてあるようで、それぞれが与えられた役柄から犯人を推理していくというゲームを基に製作されたらしい。
テレビでも放映されたようで、その劇場版となるのが本作。
最初にアドリブのことが紹介されるが、それがなかったら、観ていて違和感を感じたかもしれないな。
殺された一乗寺の家に集まっていた知人や使用人たち。
そこに偶然居合わせた八村と名乗る謎の男。
彼らが犯人を見つけるため、屋敷の中を捜索し、手がかりになりそうなものを見つけ出していく。
そんなものをそんな所に捨てるか、ということもあったが、突き出された証拠品に関して、恐らく即興で対応していったのだろう。
不気味な伝説がある村で起こる殺人。
閉ざされたとは言わずとも屋敷内という限られた空間。
そして21年前の事件が絡んでくる。
話の展開としては面白かったが、脚本を練ったら、もっと面白くなったのではないかなと思わざるも得なかったかな。
/5
監督:光岡麦
出演:劇団ひとり、剛力彩芽、木村了、犬飼貴丈、文音、北原里英、松村沙友理、堀田眞三、八嶋智人、高橋克典
於:シネ・リーブル池袋
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