CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-129「クラウディ・マウンテン」(中国)

2022年06月21日 21時59分42秒 | 中国映画
何を犠牲にしても、人命を優先する
 春節を前に賑わいを見せる、中国西南部の街。この街を取り囲む山では、10年越しで行われていた高速鉄道を通すためのトンネル掘削工事が佳境を迎えていた。技術者たちが休日返上で作業にあたる中、地質学の専門家ホン・イージョウも変動する地殻の再調査にあたっていた。
 そんな中、トンネル内で突然の湧水が技術者たちを襲い、街では大規模な地盤の陥没が発生。地殻変動により2時間以内に山が崩落し、大量の土砂が市街地へ流れ込むことが発覚する。
 16万人の住民を救うには山を爆破するしか手段がない中、イージョウがこのミッションに名乗りを上げる。(「作品資料」より)


 10年をかけて取り組んでいた高速鉄道のトンネル掘削工事。

 しかし、その周辺の山々では地殻変動が起こっており、やがて土石流がふもとの町を襲うという危険が生じる。

 それを防ぐため、一人の地質調査員、ホン・イージョウが立ち上がる。

 映像でかなりの惨事を映し出すディザスター・アクション。

 陥没による恐怖から、湧水。
 更に、山の地下に閉じ込められることとなった者たちの決死の脱出行など、ディザスター・アクションとしての要素満載。

 どんどん地殻変動によって山が崩落していく中で、2時間後には土石流がふもとの町を襲うことが判明し、それを防ぐためにはトンネルも、それを結ぶ橋も犠牲にして、山を爆破するということ。

 作業員たちが大反対する中、会社の部長が説得を試みるスピーチには、ちょっと感動させられる。

 そんな中、イージョウは別の提案をするが、これってあれだけシミュレーションをして、出てこなかったアイデアなのかなと思わずにはいられなかったが、町に住む16万人を救うため、イージョウが一人ミッションに挑む。

 果たして、イージョウはミッションを果たし、16万人もの命を救うことが出来るのか。
 そして、彼自身の身がどうなるのか。

 緊迫した展開で惹き込まれる話であった。

 イージョウの父親が、元鉄道兵という役柄であったが、本作は、そういう鉄道兵を讃えるような作品だったな。

/5

監督:リー・ジュン
出演:チュー・インロン、ホァン・チーチョン、チェン・シュー、ジャオ・ジュンイェン
於:シネマート新宿

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