CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-128「はい、泳げません」(日本)

2022年06月20日 00時27分13秒 | 日本映画
水の中なら、思い切り泣けます
 大学で哲学を教えている小鳥遊雄司は水に顔をつけることが怖く、泳ぐことができない。これまで頭でっかちな言い訳ばかりして水を避け続けてきたが、ひょんなことから水泳教室に通うことに。
 プールを訪れた彼に強引に入会を勧めたのが、陸よりも水中の方が生きやすいという風変わりな水泳コーチ・薄原静香だった。
 静香が教える賑やかな主婦たちの中にぎこちなく混ざった雄司は、水への恐怖で大騒ぎしながらもレッスンを続けるが。(「作品資料」より)


 泳ぐことが出来ず、水に顔を漬けることすら出来ない小鳥遊雄司。
 42歳にして一念発起し、水泳教室に通うことにする。

 大学で哲学を教えており、何かと理屈っぽい小鳥遊は、一緒に習う主婦たちに紛れて、水泳コーチ、薄原静香の個性的なレッスンを受け続ける。

 ちょっとおかしく小鳥遊のレッスン姿を映し出すコメディなのかなと思っていたが、そうではなかったな。

 小鳥遊が42歳にして水泳を習い始めたのには理由がある。

 そして、それには悲しい過去が絡んでいる。

 小鳥遊が泳げるようになることは、過去にあった出来事を思い出していくこと。
 それによって、止まっていた人生も進み始めることが出来るようになる。

 結構、シリアスな話であったし、小鳥遊の再生の物語である。

 静香コーチもトラウマを抱えており、もう一つの予想としては、トラウマを抱えるもの同士が惹かれ合っていくのかなと思ったが、そこも予想が外れたな。
 静香コーチ自身はすでに立ち直っていたということだな。

 予想していたようなコメディというわけでもなく、笑いも少なかったが、再生の物語として興味深い話であった。

 平日の夜に鑑賞したのだが、今年初の一人で鑑賞。
 公開したばかりなのに意外だったな。

/5

監督:渡辺謙作
出演:長谷川博己、綾瀬はるか、伊佐山ひろ子、広岡由里子、占部房子、上原奈美、小林薫、阿部純子、麻生久美子
於:ユナイテッド・シネマ幕張

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