CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-107「死刑にいたる病」(日本)

2022年05月19日 00時18分51秒 | 日本映画
信頼関係を築き、甚振る
 鬱屈した日々を送る大学生・雅也のもとに、世間を震撼させた連続殺人事件の犯人・榛村から1通の手紙が届く。24件の殺人容疑で逮捕され死刑判決を受けた榛村は、犯行当時、雅也の地元でパン屋を営んでおり、中学生だった雅也もよく店を訪れていた。
 手紙の中で、榛村は自身の罪を認めたものの、最後の事件は冤罪だと訴え、犯人が他にいることを証明してほしいと雅也に依頼する。
 独自に事件を調べ始めた雅也は、想像を超えるほどに残酷な真相にたどり着く。(「作品資料」より)


 鬱屈した日々を送る大学生、筧井雅也の元に、連続殺人犯である榛村大和から一通の手紙が届き、拘置所まで会いに来てくれるよう依頼される。

 雅也と榛村はどのような関係なのかなと思ったが、榛村は雅也が住む街でベーカリーを営み、その店に雅也も通っていたよう。

 しかし、榛村が雅也に連絡した本当の理由は最後に明かされる。

 榛村は立件された殺人事件のうち、一件は冤罪だと主張し、真犯人を見つけてほしいと雅也に頼む。

 雅也は独自に調査を開始するが、やがて思わぬ真実に辿り着くこととなる。

 果たして、榛村が主張するように一件は冤罪なのか。

 雅也が榛村との面会に訪れた時、ちょっと怪しげな人物も拘置所に来ており、更に雅也に接触し、真犯人ではないかと思わせる。

 更に、調べていくうちに雅也の母親と榛村に因縁があることも判ってくる。

 雅也は、おとなし目の生活を送っていたが、榛村と何度も面会しているうちに、榛村に魅せられたかのような言動を見せる。

 知らず知らずのうちに雅也は榛村に惹かれ、言動も彼に近づいているよう。

 それが、ミスディレクションを誘うようになっている。

 事件の真相を見つけ出すことにのめり込んでいく雅也であるが、辿り着いた真実は驚きのもの。

 榛村の何とも言えぬ目つきに身も凍るような思いをさせられる。

 全ての真相を知ったと思われる雅也は、榛村と面会し、全てを話すのだが、ラストに更なる驚きの真実が明らかになる。

 殺人鬼でありながら魅力的な男を装う榛村に惹き込まれ、更に彼が仕掛けたものに驚かされるサイコ・サスペンスであった。

/5

監督:白石和彌
出演:阿部サダヲ、岡田健史、岩田剛典、宮﨑優、鈴木卓爾、佐藤玲、赤ペン瀧川、大下ヒロト、吉澤健、音尾琢真、中山美穂
於:グランドシネマサンシャイン池袋

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