CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-149「PIG ピッグ」(アメリカ)

2022年07月17日 00時15分53秒 | アメリカ映画
フレンチトーストには硬いパンを使え
 オレゴンの森の奥深くでひとり孤独に暮らす男ロブ。彼にとって唯一の友だちは忠実なトリュフ・ハンターのブタで、収穫した貴重なトリュフを取引相手の青年アミールに売った金で生計を立てていた。
 そんなある日、ロブはライバルのハンターから襲撃を受けて負傷し、ブタを連れ去られてしまう。愛するブタを奪い返すため犯人の行方を追うロブだったが。(「作品資料」より)


 一緒に暮らしていたブタを盗まれ、それを取り戻そうと立ち上がる男の姿を描いたリベンジ・スリラー。

 「アースフォール JIU JITSU」等、近年B級アクション、サスペンスに出演しているニコラス・ケイジが主演。

 奪われたブタを奪還するという話、謳い文句の「俺のブタを返せ。」から、本作もB級臭がふんぷんしていたが、実際鑑賞してみると、そんな作品ではなかった。

 オレゴンの山奥でトリュフを見つけるブタと暮らしているトリュフ・ハンターのロブ。

 そのブタを、ある夜連れ去られ、取り戻すべくロブは、バイヤーのアミールと共にポートランドの街に出てくる。

 ロブがやって来たことで街はざわつき始める。

 アミールさえ知らなかったロブの本名、そして彼の過去が明らかになっていく。

 ある理由から山奥へ引っ込んでしまったロブ。

 街へ出てきたことにより、その過去と対峙していくこととなり、やがて遠ざけていたもの、愛するものを見つめ直す展開となる。

 そして、ブタ探しに同行するアミール自身も、見つめ直すものが出てくる。

 ロブが何者であるかというのは気になるところだが、地下の賭博場での様子では、ロブは無敵のファイターかと思わされたが、実はもっと有名な人物であったんだな。

 ブタを取り返そうにも軽くあしらわれてしまうロブであるが、最後にある手段に出る。

 最後はなんとももの悲しい気分にさせられるが、ブタを取り戻すことが、必ずしも本作のメインではないんだな。

 暴力シーンはあれども、全体的に穏やかな雰囲気で話は展開し、興味深い内容であった。

/5

監督:マイケル・サルノスキ
出演:ニコラス・ケイジ、アレックス・ウルフ、アダム・アーキン、カサンドラ・バイオレット
於:新宿シネマカリテ

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