CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-148「ストレンジ・アフェア」(カナダ)

2020年09月06日 00時39分12秒 | カナダ映画
存在しないものの中に答えはある
 家族を引き裂いたフィリップの兄ロニーの事故死から5年が経ち、彼はニューヨーク州北部で母親シャーリーンと暮らしている。
 そんなある日、ロニーの元恋人メリッサが、妊娠して彼らを訪ねて来る。彼女は、ロニーの子供を授かったと信じていた。
 シャーリーンは怒り、フィリップは可能性を示唆して詮索を始めるのだが。(「KINENOTE」より)


 5年前に事故で亡くなった兄、ロニーの恋人であったメリッサが、フィリップと母親が暮らす家を訪れる。

 妊娠している彼女は、お腹の父親は5年前に死んだロニーであると告げる。

 メリッサの訪問と告白が、やがてフィリップと家族を混迷と危険へと導いていく。


 メリッサは、ロニー以外に性交渉を持ったことがないと言う。
 果たして、それが真実なのか。

 フィリップや母親は、そんなメリッサの言葉を信じないが、精子の冷凍保存などの可能性も捨て切れず、信じていないながらも独自に調べ始める。

 そして、再婚して別の場所に暮らしている父親が医師で、やがてメリッサに関わっていることが明らかになっていく。

 メリッサは家を出て、働いている店のオーナー夫婦に部屋を借りて暮らしている。
 彼女はその夫婦に代理人になることを依頼するまでに信用している様子。

 なかなか、にわかには信じ難いメリッサの言葉であるが、霊視者なども登場し、スピリチュアルな雰囲気を保って、物語は進行していく。

 ロニーの死によって、心に傷を抱えたままでいるフィリップ、そして両親が、メリッサを信じていないながらも、どこかその子供に希望を感じるようになっていく。

 ことの真実は、現実的なものであったが、それが明らかになった時もミスディレクションを誘うような展開で面白かった。

 ちょっとスピリチュアルな雰囲気を漂わせながら、現実的な解決となる話であるが、つい魔が差してとは言うが、悪い奴はいるということなんだな。
 しかし、メリッサもフィリップたちもその真実は知らずに終わるということか。

 そして真実の露呈が、フィリップを危険へと導いていく。

 始まりの設定から、展開、そして真実が明らかになる様まで興味深く、惹き込まれる作品だった。

/5

監督:ローワン・アターレ
出演:ニック・ロビンソン、マーガレット・クアリー、エイミー・ライアン
   グレッグ・キニア、ブライアン・コックス、ブライス・ダナーコナー・ジェサップ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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