24-002「いますぐ抱きしめたい」（香港）

隠したグラスを見つけた、それを言いたくて

　香港でヤクザな暮らしを送るアンディのもとに、ランタオ島からやって来た面識のない従妹マギーが訪ねてくる。そこへアンディの弟分ジャッキーから電話が入り、アンディは借金の取り立てに手を焼くジャッキーを助けるため夜の街へと繰り出す。その帰り道、アンディは恋人から衝撃的な言葉を告げられる。

　やがてアンディとマギーは急接近するが、アンディはジャッキーが起こしたトラブルに巻き込まれてしまう。

　心身ともにボロボロになったアンディは、ランタオ島に戻ったマギーと平穏な日々を過ごすが。（「作品資料」より）

　「恋する惑星」や「天使の涙」等のウォン・カーウァイ監督の長編デビュー作。

　１９８８年製作、日本では１９９１年に公開されたらしいが、未見。

　４Ｋ番でリバイバル公開されたものを鑑賞．

　香港の黒社会でチンピラとして生きるアンディ。

　ある日、会ったことのない従妹のマギーが訪ねてきて、失恋したばかりのアンディと急接近していく。

　いい雰囲気になろうかというところで、アンディの弟分のジャッキーが問題を起こし、アンディは後始末に奔走することに。

　冷静沈着という感じはなく、身内でも敵対心を露わにするアンディとジャッキー。

　やがて、それがアンディとジャッキー、そしてマギーの運命を悲劇的なものにしていく。

　ちょっと邦題が合っていないかなという印象の内容だったな。

　もちろん、アンディとマギーの恋模様も描かれるのだが、どちらかと言えば、アンディとジャッキーの刹那的、破滅的な言動を映し出すことがメインのよう。

　このままでは、いずれどちらかが死んでしまうんじゃないかなと思う展開。

　結末は概ね予想した通りだったな。

　アンディを演じたアンディ・ラウ、マギーを演じたマギー・チャン共に若かったな。

　アンディ・ラウなんかちょっとジャ◯ーズ風な趣き。

　ジャッキーを演じたのがジャッキー・チュンとは気付かなかったな。

　若干恋模様の顛末は弱めだったかなという印象であったが、アンディとジャッキーの辿る運命が気になる展開だった。

CINECHANが観た映画について