CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-151「魔女の香水」(日本)

2023年06月23日 00時40分44秒 | 日本映画
雨にも香りがあるって知ってました?
 華やかなセレブが集まるバンケットホールで派遣社員として働く若林恵麻は、正社員になって一流の仕事をすることを目標に奮闘していたが、後輩へセクハラ行為を行った上司に抗議したことで職を失ってしまう。
 自暴自棄に陥った彼女は、夜の街のスカウトマンに連れられ、「魔女さん」と呼ばれるミステリアスな女性・白石弥生が営む香水店を訪れる。その店を手伝うことになった恵麻は、弥生から授けられた言葉と香りを通し、自分の未来を切りひらくのは自分自身だと気づく。
 ある日、恵麻は金木犀の香りをまとった実業家の男性・横山蓮と出会う。
 やがて香料会社で働きはじめた恵麻は、営業先で蓮と再会を果たす。(「作品資料」より)


 香水の香りによって自らが目覚める。

 そんな女性たちの姿を描いたドラマ。

 タイトルに〝魔女〟とあるので、もしかすると魔法の香水によるドラマが展開するファンタジーかと思ったが、そうでもなかったな。

 まるで全てを見抜いてしまうような香水店を営む〝魔女さん〟と呼ばれる女性、白石弥生。

 派遣社員の若林恵麻は、なかなか仕事もうまくいかず、自暴自棄になりかけたところで、弥生と香水に出会い、彼女のアドバイスによって未来を切り開くために動き出す。

 しかし、挫折しそうになる度、弥生の元を訪れ、彼女のアドバイスと香水の香りを嗅いで、また前に進んでいく。

 そんな恵麻の仕事と恋、そして成長する姿を描いている。

 そして、弥生自身にも悩んでいることがあるようで、それは若き頃にフランスで一緒に香水を調合していた男性と一緒に完成させるはずであったが、今は一人で完成させようとしながらも、なかなか完成できない最後の香水のこと。

 恵麻が恋に苦しんでいる時、弥生もかつて愛した男性のことを話すが、その男性は子供が出来たということで別の女性と一緒になったという悲恋。

 もしかすると、その子供が恵麻ではないかと思ったりしたが、さすがにそれは出来過ぎかなどと考えていると、最後にまさかの正体が明かされる。

 香水を取り上げながら、人生賛歌にもなっている作品。

 アドバイスを送る弥生の雰囲気も興味深かったし、恵麻が突き進んでいく様子も応援したくなるストーリーであったな。

/5

監督:宮武由衣
出演:黒木瞳、桜井日奈子、平岡祐太、水沢エレナ、小出恵介、落合モトキ、川崎鷹也、梅宮万紗子、宮尾俊太郎、小西真奈美
於:池袋シネマ・ロサ

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