CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-152「忌怪島 きかいじま」(日本)

2023年06月24日 10時25分53秒 | 日本映画
無念を残しているね
 南の島を訪れたVR研究チーム「シンセカイ」のメンバーたちに、不可解な死や謎が次々と襲いかかる。
 非科学的なことを信じないシンセカイの天才脳科学者・片岡友彦は、父の死をきっかけに島にやって来た園田環とともに真相を解き明かすべく奔走するが。(「作品資料」より)


 「犬鳴村」から「牛首村」を製作し、今度は島を題材とした清水崇監督の最新作。

 南の島を訪れたVR研究チームのメンバー。

 若き脳科学者の片岡友彦は、早々にその才能で島全体のバーチャルな世界を見せるが、そこで奇妙な赤い服の女の姿を目にする。

 やがて、父親が亡くなり、島へやって来た園田環と知り合う友彦であるが、環の父親の死と、メンバーの主任の死が繋がっていることを知り、それを調べ始める。

 やがてその行為は島に伝わる怨霊を呼び込むこととなる。

 最新技術の世界と怨霊が結びつくという展開で、あっちの世界とこっちの世界、あっちの世界というのが、友彦たちが作り出すバーチャルの世界。

 メンバーたちの脳波をリンクさせていくと、彼らに赤い服の女が迫り来る。

 突然現れるという驚きのシーンもあるが、怖さは抑え目であったかな。

 どちらかと言うと、赤い服の女の謎を解き、それを封印しようとする友彦たちの奮闘が描かれ、スリラーっぽかったな。

 赤い服の女に襲われるシーンは、それぞれ短めで、こちらもそれ程怖さを感じなかったな。

 バーチャルの世界と怨霊をリンクさせたという展開と、解決しようとする友彦たちの奮闘が興味深かった。

 ちなみに、怨霊の正体として名前が出てくる〝いまじょ〟というのは、奄美大島に本当に伝わる伝説らしい。

 本作のロケも奄美大島も使っていた模様。

 このいまじょに関わる怪しい人物がおり、最後に恨みから島民大虐殺でもしでかすかと思ったら、意外と静かに終わったな。

 実際は、終わっていなさそうであったが。

 また、犠牲者を見ていると、倫理観を気にしているのかと思うところもあったな。

 怖さは少な目ながら、ストーリーとしては興味深いホラーであった。

/5

監督:清水崇
出演:西畑大吾、生駒里奈、平岡祐太、水石亜飛夢、川添野愛、大場泰正、祷キララ、吉田妙子、大谷凜香、笹野高史、當真あみ、なだぎ武、伊藤歩、山本美月
於:新宿バルト9

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