CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-121「エージェント・スミス」(アメリカ)

2020年06月24日 08時00分48秒 | アメリカ映画
何がちっちゃい?
 裏社会に生きる女スミスは薬物所持の現場をFBIに押さえられ、捜査官パットナムから無罪放免の代わりに情報提供者になるよう要請される。
 パットナムは裕福な不動産開発業者の娘と結婚していたが、スミスに誘惑され関係を持ってしまう。(「作品資料」より)


 邦題からすると本格スパイ・サスペンスなのかと思ってしまったが、実際内容は、かなりドロドロしたもの。

 サスペンス・ミステリーであることは間違いないのかな。


 1988年、弟の殺人容疑と自らの薬物所持の罪の取引のため、FBI捜査官、パットナムに情報提供をすることにしたスーザン・スミス。

 薬物の売買を行い、自らも中毒となっているスーザンは、今の状態から脱することを密かに望んでいた。
 そんな折、町に赴任してきたFBI捜査官のパットナムに憧れを抱き、そのパットナムの情報提供者になることで一縷の望みを託すスーザン。

 身が危険に晒されることも承知で、情報提供者になったスーザンは、パットナムに迫り、ついには関係を持ってしまう。

 しかし、その禁断の関係が、やがて2人を窮地に追い込むこととなる。


 自分を今の状態から救い出してくれる唯一の存在として、パットナムに手を伸ばすスーザン。
 希望なのか恋なのか、パットナムに執着していくスーザンの様子が、情緒不安定の感があり、恐ろしい。

 パットナムには妻のキャシーに子供もいるのだが、スーザンは、その妻にも近づいていく。

 このあたりは、愛憎劇とも言える様相を呈していたな。

 予想とは違った内容ではあったが、果たして2人の関係の行き着く先がどこになるのか興味深いと共に、ちょっと痛々しさと恐ろしさも感じる内容であった。

 実際の事件を基にした作品らしく、最後には関係者のその後が伝えられ、更にそのうちの1人の実際の映像と思われるものも流される。

 何とも痛々しく、怖さも募る愛憎サスペンスであった。

/5

監督:フィリップ・ノイス
出演:エミリア・クラーク、ジャック・ヒューストン、ソフィー・ロウ
   オースティン・エベール、カール・グルスマン、クリス・マルケイ
   オマー・ベンソン・ミラー、ケビン・ダン、ソーラ・バーチ、ジョニー・ノックスビル
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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