CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-122「囚われた国家」(アメリカ)

2020年07月01日 00時12分33秒 | アメリカ映画
マッチをすって、戦争を起こせ
 2027年、シカゴ。地球外生命体による突然の侵略から9年。アメリカ政府は“統治者”と呼ばれるエイリアンの傀儡と化し、人々は徹底した監視の下に置かれていた。
 貧富の差はかつてないほど拡大し、自由を求める人々によって秘かにレジスタンス・グループが結成されていた。
 彼らは市内スタジアムで開催される統治者による団結集会を狙って周到な爆弾テロを計画していたが。(「allcinema」より)


 近未来、地球がエイリアンに占領、統治された世界。
 統治者であるエイリアンとそれに協力する政府に対し、自由を求め行動を起こそうとするレジスタンス。

 ガブリエルの兄はかつてテロを実行しようとしたが、失敗し、死亡してしまう。

 それでも特捜班司令官のマリガンは、ガブリエルの監視を続けている。

 ガブリエルが主人公のようではあるが、ガブリエル自身がレジスタンスとして活動しようとしているのかはハッキリしない。

 それでも、マリガンはガブリエルを監視している。その理由は何なのか。

 徐々にレジスタンスの全容が明らかになっていき、彼らがテロを実行するために、細かな連絡や準備をしていく様が描かれる。

 その実行のシーンは緊迫感があったな。

 マリガンは、町で娼館を営むジェーンと昔なじみのようで、何かを頼まれる風。
 マリガンもレジスタンスなのかと思わされるが、実際は執拗にレジスタンスを追い詰めていく。

 エイリアンに統治されてしまった地球であるが、エイリアン自体の登場は少なめ。
 レジスタンスが狙うのは、誰で、どこなのか?

 統治するのがエイリアンということは異色であるが、徹底した管理社会で、市民は首にチップを埋め込まれ、その信号によって日常を監視されている。

 こういう設定のSFはこれまでにも観たことはあるが、コロナ渦の後に観ると、違う意味での監視を連想させてしまうな。


 監視体制、更に貧富の差が激しくなっていく中、レジスタンスが決行するテロの行方を緊迫感ある展開で描いている。

 その顛末の後、ちょっと驚く真実が明らかとなる。
 そして更なる展開、クライマックスとなる。

 なかなか興味深い展開のSFサスペンスであった。

/5
 
監督:ルパート・ワイアット
出演:ジョン・グッドマン、アシュトン・サンダース、ジョナサン・メジャース
   ヴェラ・ファーミガ、コルソン・ベイカー、ケヴィン・ダン、ベン・ダニエルズ
於:池袋シネマ・ロサ

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