CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-302「恐解釈 花咲か爺さん」(日本)

2023年11月14日 00時06分24秒 | 日本映画
わさびはシャリとネタの間にあるのが当たり前だろ
 あるところに、正直者のお爺さんが愛するお婆さんや愛犬ハルと一緒に幸せに暮らしていた。しかし隣人のいじわる爺さん一家は、次々と人を拉致しては殺害する猟奇的な変態家族だった。
 ある日、いじわる爺さんがハルを殺して燃やし、灰にしてしまう。
 悲しみに暮れながらハルの灰を手にした正直爺さんは復讐の鬼と化し、いじわる爺さん一家への逆襲を開始する。(「作品資料」より)



 誰もが知るであろう昔話を現代を舞台にアレンジした作品。

 正直爺さんと意地悪爺さんが出てくるのだが、意地悪爺さんは意地悪というよりは狂気に走っている。

 早々に女性を拉致して、家の中で惨殺する。

 理由は母親が死んでから笑わなくなった息子の笑顔を見るため。

 母親が死んだ時に笑っていたといい、それ以後笑わなくなってしまったよう。

 そして、描く絵は人が惨殺されたものばかり。

 そんなわけで、人が死ぬところを見れば、笑うのではないかと思ったという曲がった考えを持ったよう。

 身重の娘にも手伝わせて、人を殺しては、細かく切って処理している。

 そんな中で、次女がフィアンセを連れて帰ってくるが、更なる狂気の世界が繰り広げられる。

 意地悪爺さんはためらいもなく、殺しをするが、それ以上にその言動が酷かったな。

 ハラスメントを越える暴言を撒き散らし、映像ではなくても気分を悪くさせるようなものだった。

 そして、正直爺さんから何かを借りても決して返さない。

 ついに息子のためと言って、犬のハルまで借りるのだが、その顛末は昔話と同じ。

 その後、正直爺さんはどうするのかと思ったら、奇想天外な展開になっていったな。

 身重の娘の子供が産まれそうになってからの展開は、残酷シーンの最たるものだった。

 昔話に倣った話ではなかったが、あまりにも酷い意地悪爺さんに、どんな結末となるのか興味深いスプラッタ・ホラーであった。

/5

監督:浦崎恭平
出演:森みはる、西川風花、五十嵐諒、リアン、下東久美子、都丸亜華梨、飯塚大、川末尚良、海老原正美、森羅万象
於:シネマート新宿

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 23-301「僕らの千年と君が死... | トップ | 23-303「軽蔑」(フランス) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本映画」カテゴリの最新記事