CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-301「僕らの千年と君が死ぬまでの30日間」(日本)

2023年11月13日 00時05分30秒 | 日本映画
100年に一度、たった30日でも
 平安時代、人魚の子孫「とわ」の命と引き換えに不老不死になってしまった草介と光蔭。永遠の命という絶望に暮れる2人は、「とわ」が輪廻転生を繰り返し、別人となって生まれ変わっていたことを知る。
 平安時代から約1000年の時を経た現代。長い眠りから目覚めた草介は記憶喪失になっていた。草介は光蔭とともに普通の人間として生活する中で、カウンセラーの水島から繰り返し見る自分の夢を舞台にするアドバイスを受ける。
 舞台のオーディションに現れた舞に草介は次第にひかれていくが、舞の正体は現代に転生した「とわ」であった。(「作品資料」より)


 人魚によって永遠の命を与えられた2人の男を描いたファンタジー・ロマンス。

 約1000年生き続けている草介。

 しかし、草介は記憶を失っており、カウンセラーの水島の元に通っていた。

 草介が常に見るという夢に関して、水島は脚本にしてみればいいと提案する。
 
 こうして書き始めた脚本が公演されることが決まり、草介が主役を演じ、ヒロインはオーディションで決めることになるが、そこに現れた舞という女性を一目見て、一瞬にして惹かれる草介。

 どんどん接近していく二人に対し、同じく不老不死で、草介と同居して、見守っていた光蔭は不安を感じていく。

 3人が日常を過ごす中、周囲では殺人事件が発生する。

 最初は、舞のストーカーである男が犯人かなと思ったが、草介のことを調べ始めたことから、違うような感じでもある。

 どうやら草介の秘密を知った者が殺害されているよう。

 そんな中、草介は記憶を取り戻しそうに見えるが、もし記憶を取り戻すと、舞に命を返そうとするだろうと考える光蔭。

 そうすると草介は死んでしまうが、もし返さなかったら、30日の掟で、舞は草介と出会ってから30日後に死ぬという。

 光蔭は、草介がいなくなることを非常に恐れており、これは愛なんだろうか。

 いずれにしても、草介が記憶を取り戻しても、取り戻さなくても悲恋に終わりそうな話。

 果たして、草介は記憶を取り戻すのか、そして3人はどのような決断をするのか。

 先行き気になる展開であり、結末はどう転んでも悲しいものであることが判っているだけに、ちょっと辛い作品だったな。

 それでもある意味、綺麗に終わったのかな。

/5

監督:菊地健雄
出演:辰巳雄大、浜中文一、小西桜子、足立智充、谷川昭一朗、林田麻里、中津留章仁、筒井真理子
於:新宿バルト9

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