CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-124「素晴らしきかな、人生」(アメリカ)

2017年04月29日 20時54分18秒 | アメリカ映画
愛を渇望し、時間を惜しみ、死を怖れる
 ニューヨークで広告代理店を経営するハワード。彼の手腕で会社は業績を伸ばし、公私ともに順風満帆な人生を送っていた。
 ところが突然、6歳の愛娘が不治の病でこの世を去る。ハワードは深い悲しみで自暴自棄となり、仕事を放り出して自宅に閉じこもる日々。ハワードに頼り切りだった会社は急速に傾き始める。
 残された同僚役員ホイット、サイモン、クレアはそれぞれの事情も相まって、ハワードをどうにかして救わなければと思っていた。
 そんな時、ある奇策を思いつく。やがてハワードの前に、性別も年齢もバラバラな3人の奇妙な舞台俳優が現われるのだったが。(「allcinema」より)


 6歳の娘を亡くし、仕事も日常生活も手がつかず、すっかり抜け殻のようになってしまった男、ハワード。
 会社経営者でもある、そんなハワードを色々な面で心配する、同僚であり、親友でもあるホイット、サイモン、クレアの面々。

 ホイットたちは、ハワードたちを立ち直らせるため、ある奇策を思いつく。


 人生どん底にあるハワードを救う奇妙な3人の男女。
 これは、ハワードに近づく3人の男女のことではあるが、ある意味、同僚であり、親友でもあるホイットたちのことでもあったのだろう。

 そして奇妙な男女が救ったのは、ハワードだけでなく、それぞれ悩みを持つ、ホイット、サイモン、クレアの3人でもある。


 6歳の娘を亡くしたハワードなど、出てくる人物が非常に大きな悲しみや悩みを抱えており、明るい雰囲気を見せようとするが、全体的には悲しい気分にさせる話であり、作品である。

 果たして、ホイットたちのちょっと驚く仕掛けでハワードは立ち直ることができるのかというところは興味深い話。

 そんな奇妙な男女と話をしたことで、心が乱れたのか、同じく子供を亡くした人々が集まるセラピーに参加するハワード。
 そこでマデリンという女性と会い、彼女と会話を交わしていくようになるハワード。

 同じく6歳の娘を亡くしたというマデリンと心が通じ合い、彼女のおかげで立ち直るのかなと思ったのだが、個人的には思ってもいなかった事実が明らかになり、これはちょっと驚かされたな。


 話の展開としては、それ程大きな感動、驚きを与えるようには感じなかったが、ハワードをはじめホイットたちの持つ大きな悲しみ、苦しみが胸に来る作品であった。


 結局、奇妙な3人の男女はハワードだけでなく、ホイットたち3人をも救うために現れたのかな。

/5

監督:デヴィッド・フランケル
出演:ウィル・スミス、エドワード・ノートン、キーラ・ナイトレイ、マイケル・ペーニャ
    ナオミ・ハリス、ジェイコブ・ラティモア、ケイト・ウィンスレット、ヘレン・ミレン
於:丸の内ピカデリー

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